【間取り図鑑】第2話:収納の「仕掛け」がたっぷり!こだわりを詰め込んだ4帖のキッチン

編集スタッフ 塩川

見ているだけでついワクワクと、新たな暮らしへの妄想が広がる「間取り図」。

そんな不思議な力を持つ「間取り図」と実際のインテリアを重ねて、暮らしを紐解いていきましょう。

1話目に引き続き、toolbox(ツールボックス)で商品企画を担当する竹沢愛美さんと、cowcamo(カウカモ)でリノベーション物件を仲介しているご主人の森勇貴さんにお話を伺っています。

職業柄まさに「家づくりのプロ」と呼べるご夫婦は、築40年・69平米の中古マンションをリノベーション!

今回は「ここだけは譲れなかった」と話す、キッチンにフォーカスを当てていきます。

※登場するアイテムは、全て竹沢さん・森さんの私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです。

 


使いやすさも見た目も妥協しない!
「4帖のキッチン」


ご夫婦が購入した住まいは、リフォーム済みの中古マンション。そこには新品のシステムキッチンが備え付けられていました。

4帖とコンパクトながら、ビルトインの食洗機や収納もあり使いやすそうに見えるものの、よくよく見ると、電子レンジや炊飯器を置くスペースがありません。

新品のキッチンを手放すのは心が痛みますが、竹沢さんは必要なものが必要なところに収まる「造作キッチン」を作ることに決めました。

▲こちらが備え付けのシステムキッチン。右のスペースは冷蔵庫置き場です。(写真提供:toolbox)

 

モノがきちんと収まる「仕掛け」で、家事効率をUP!

対面キッチンはセパレート型で、シンクとコンロが分かれています。

家事動線を考えて設計したシンク側のスペースには、電子レンジや炊飯器。それに食料のストックやカトラリー、ゴミ箱までもが気持ちよくすっきり収まっています。

キッチンの中にコンセントが仕込まれているので、配線のごちゃつきもありません。

竹沢さん:
「キッチンは作り変えましたが、元々の配置とほとんど変えていません。

空間を広げるよりも、必要なところに必要なモノだけを収めるほうが効率が良く、キレイな状態をキープできると感じています。

食洗機付きのキッチンを手放しましたが、わたしの家では陶器市で買った食器が多く、食洗機不可のモノばかり。

もし、食洗機の便利さを知っていたら躊躇したかもしれませんが、それよりも電子レンジをキッチンに収めたかったので、後悔はありません」

▲1cm単位で自由な設計ができる、toolboxの「オーダーキッチン天板」を採用。

▲キッチンの前面にも、食器の収納スペースがありました。これは便利!

 

壁と天井をフル活用した、見せる収納

見た目にも使い勝手にもこだわった造作キッチンは、toolboxでお取り扱いのある、黒いラスティックタイルがアクセント。実はこのタイル部分にもヒミツがあります。

元々キッチン横の壁は、配管を隠すために10センチほど出っ張っていたそう。竹沢さんはこの壁も「収納」に活かせると考えました。

壁の上側は空洞になっていたことがわかったので、コの字型にくり抜いてタイルを貼り、コーヒーツールやスパイスなどを置ける壁面収納の完成です!

そして天井には、梁(はり)の幅にぴったりと合わせた、長方形の棚受けを設置。

日常使いの食器やお茶の道具を収める、機能的な「見せる収納」に惚れぼれします。

▲梁とジャストサイズで、気持ちのいいキッチリ具合。コンクリートビスで固定しているので、強度も安心なのだとか。

▲梁のおかげで、取りやすい高さに。

 

コンロはそのまま。面材を替えて、テイストを合わせる

コンロと換気扇は作り変えると予算が上がってしまうので、もともと設置させていたものを使うことにしました。

ですが、ここにも一工夫。引き出しとコンロの天板の素材を変えることで、シンク側の造作キッチンとテイストを合わせています。

上手にコストカットしながら、一体感のある空間を作り上げていました。

▲設備はそのまま、引き出しの素材をラワン材に変更。

 

水切りかごをなくして、すっきりした対面キッチンに

対面キッチンをさらにすっきり見せるため、竹沢さんは水切りかごを無くし、吸水性のある厚手のタオルを使うことにしました。

これなら、作業スペースも広々。リビングから見渡したときも圧迫感がなく、なんとも美しいキッチンですね。

リノベーションの中でも特に優先順位の高かったキッチンは、間取りや配置はそのままに、見た目も使い勝手も文句なしのカタチに生まれ変わりました!

このキッチンなら、毎日の家事もストレスフリーにこなせそうですね。

つづく3話目では、リビングダイニングのリノベーションや、家具選びのポイントについて伺っていきます。

(つづく)

【写真】木村文平


もくじ


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森 勇貴・竹沢 愛美
(cowcamo・toolbox)

共にインテリアや不動産の仕事に関わる、まさに「家づくりのプロ」と呼べるご夫婦。生後7ヶ月の長男・珀登くんとの3人暮らし。時間と予算がない中でもノウハウを生かし、築40年・69平米の中古マンションを、自分たちらしくリノベーションした。
https://www.r-toolbox.jp/ https://cowcamo.jp/

▼toolbox・cowcamoの関連書籍は、こちらからご覧いただけます。


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