編集スタッフ　青木

いつもの朝を支えるのは「習慣化」でした

1日を気持ちよく始めるための朝の支度を、さまざまな方に伺う連載「わが家の朝支度」。その人らしく「朝支度」を進める工夫や、こだわりについてお聞きしています。

今回は、お菓子研究家 高吉洋江（たかよしひろえ）さん。

夫と2人の小学生の子供と4人で暮らすご自宅で、お菓子教室を主催するほか、雑誌などの媒体でレシピ提案のお仕事をされています。

自宅で仕事となると、仕事モードと家事モードの切り替えが難しいのでは？と思ったのですが、だからこその習慣があるようなんです。

高吉さんに、気持ちよく1日をスタートするための習慣を伺ってみました。

 

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気持ちのギアを入れ替える「朝の習慣」

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06:00　起床
06:05　ひと晩つけ置きした台ふきんを絞る。紅茶用のお湯を沸かす
06:10　洗濯物を干す（起床時間あわせてタイマーをセットしています）
06:25　紅茶を淹れて、朝食準備
07:00　子どもたちを起こして朝食。食後に紅茶を飲む
07:30　朝食の片付け
07:50　子どもたちを送り出す
08:00　朝ドラを見ながら15分ストレッチ
08:15　家の掃除
09:15　お菓子と紅茶で一服しながらメールチェック
09:30　教室の準備開始！

 

切り替えスイッチは、たっぷりの紅茶とストレッチ

高吉さん：
「1日のスタートには、紅茶をたっぷり飲んでいます。『今日も頑張るぞ』と心と身体を起こすのに欠かせません。

それと、朝ドラを見ながらのストレッチ。気持ちを切り替えるためでもありますが、お菓子教室の時間はけっこう身体を使うので、準備運動にもなっています」

 

料理は夜にまとめて作る

高吉さん：
「朝はほとんど作らず、夜にまとめて作っておいたものや、残りものをテーブルに並べています。あとは、 おひつに入ったご飯があれば幸せです。

夫は朝が早く、4時台に起きて5時過ぎには出勤します。以前はその時間に合わせて起きていたんですが、子どもができて、仕事もとなると体力が持たなくなってしまって、、

でも、こうしておくと出勤の早い夫も自分で食べられますし、子どもたちも自分で取り分けて食べられるので、この形に落ち着きました。

ちなみに夫のお弁当も、夜に詰めて冷蔵庫に入れて置くというスタイルです」

▲主食はご飯が多いので、おかずはご飯に合うものを。 この日は、ご飯・鶏そぼろ・かぼちゃの焼き浸し・蛇腹きゅうりの台湾風浅漬け・昆布・明太子・お味噌汁でした。

 

ハタキを持って家を一周

高吉さん：
「わたし、ハタキがけが大好きなんです。

狭いところにも入る優秀なハタキを買ってから、 ハタキがけが楽しくて！

掃除機をかける前に、棚の上・パソコン・テレビ周りなど、空間を清めるような気持ちで家を一周するのが日課です。

息子たちが家で遊ぶとホコリっぽくなるので、欠かせない作業ですが、ハタキをかけると家も気持ちもすっきりするのが快感なんです」

 

時間は有限、だからこそ「習慣化」が大事

高吉さん：
「やらなければいけないことを時間内でやる。

朝は、そのことを子供たちと一緒に学ぶ時間にもなっているように思います。

毎日は些細なことの積み重ねですが、それをくり返し学べるのが、時間に制約のある朝なのかもしれません。

習慣化してからだに染み付いたものは、大人になってもきっと忘れないはずだから」

高吉さんの朝の習慣には、時間内に終わらせなければいけない事の中にも、健やかでいるための「切り替えスイッチ」が上手に散りばめられていました。

冒頭の時間割に出てきた「台ふきんを漂白剤につける」「起床時間に合わせて洗濯のタイマーをセット」などの夜の先手家事も、朝時間を支える習慣の一つ。

明日の私が健やかでいるために、家族の必要をまかなうために、今日の夜からできることはなんだろう。そのことをぼんやりと、でも真面目に考えてみたいと思いました。

（つづく）

【写真】高吉洋江

こちらの特集も合わせてご覧ください。

▽特集「朝の過ごしかたvol.3」

▽特集「朝の過ごしかたvol.4」

高吉洋江（お菓子研究家）

自宅にてお菓子教室「tiroir (ティロワール)」を主催。家庭でも作りやすいお菓子を教えている。夫、子供との4人暮らし。著書に「ティロワールのお菓子レッスン/マイナビ出版」「やさいの焼き菓子/文化出版局」

http://tiroir-2005.tumblr.com/

▽高吉洋江さんの著書はこちらから

 

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