すきま収納にオススメのアイテムを聞きました。空間に仕切りをくれる「小引き出し」や、隙間にピタリとはまる「無印良品のストッカー」、そして「給食バット」まで……。ものが好きな山崎さんならではの、ジャンルを越えた、便利アイテムが登場します。

編集スタッフ　齋藤

 

ものが好きだからこそ、収納場所を確保したい！

「なんだか使いにくいなあ」という小さなストレスは、家の中で活用しきれていない「すきま」が原因かもしれない。

そこで、自宅のすきまを見つけ、賢く活用し、手持ちのアイテムを使いやすく収納するコツを、お米農家やまざきの山崎宏さん・瑞弥さんに伺っています。

そこで今回は、山崎さんオススメのすきま収納のアイテムを聞きました。

 

長さが魅力。トング掛けにぴったりの「鉄製フック」

▲バナナを下げるのにも便利なのだそう。フック：松野屋

瑞弥さん：
「収納場所に困りがちなトング。我が家では、フックはあらゆる場所で使っていますが、特に長さのあるフックをキッチンの壁に取り付けています。

調理ツールは、吊るす場所を増やすと俄然収納がラクになります。キッチンの小さなすきまを見つけたら、ぜひ試してみてください」

 

すきまにピタリ「無印良品のポリプロピレンストッカー」

▲PPストッカー4段（無印良品）

瑞弥さん：
「キッチンのシンク下には、ポリプロピレンのストッカーを2つ並べて置いています。幅が狭くても置くことができるくらいのサイズなので、本当に便利です。

食器洗い洗剤の詰め替えや、ガスコンロ掃除の洗剤を入れているので、液漏れしてもこの仕様なら洗いやすいため、セレクトしました」

▲引き出しの上段には、頻繁に使う手ぬぐいやキッチンタオルを収納。

 

空間に仕切りをくれる「小引き出し」

瑞弥さん：
「小引き出しは、いくつもの仕切りがある上に、引き出して移動させることもできる身軽さが好きです。

我が家ではリビングの壁際に添わせていくつかを重ねて置いていますが、色々なサイズがあるので、棚の中やテーブルの下など、家の中のあらゆるすきまにフィットしてくれるのではと思います。

この中には、バラバラになりがちな大事な書類を引き出しごとにまとめたり、子どもの工作作品、文房具を入れています」

 

蓋つきで積み重ねられる「給食バット」

キッチンカウンターやシンク下スペースは、入れたいものがあってもスペースをすきまなく使うのが難しく感じていました。

瑞弥さん：
「奥行きがあるスペースは、取り出しやすさの面でも悩みますよね。

我が家では、合羽橋道具街や古道具屋で購入した給食用のバットが活躍しています。

これらは、蓋つきで、スタッキングもできてとっても優秀！　主に砂糖や塩など調味料のストックを入れています。

砂糖や塩は重いし、詰め替え用は出番も少ないので、台所の下の方に収納するのが良いなと感じています」

瑞弥さん：
「もう一つ、深さのある給食用アルミバットには、ブックスタンドを立てて、鍋の蓋を立てて収納しています。

奥行きがある収納道具は、衣装ケースや引き出しなどに頼りがちですが、意外なところで見つかることもあります。

すきまって、サイズはバラバラでしょうから、そこに合う収納道具を見つけると本当に嬉しいですね。スペースを限定した収納アイテムは、用途を限定してしまうので、なるべく汎用性の高いアイテムを探すようにしています」

すきま収納のアイデアについて4回にわたりお届けしてきました。

キッチンも、洗面所も、今ある収納スペースを使い切っているはずだと思っていたのに、なぜだか使いにくい。そう感じていました。

でも、その収納スペースをすきまなく使えていたのかな？　もしかしたら新しく空間を作ることで、すきまをもっと活かせるのかも？と、新たな小さな視点をいくつも山崎さんから教えてもらいました。

たかがすきま、されどすきま。

目を閉じて思い出してみるだけでも、我が家のあらゆる「すきま」が見えてくるよう。この週末は、そんなすきま探しをしてみようと思います。

 

👉ひとつ前の記事はこちら
書類はここへ？すきま収納アイデア

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【写真】川村恵理

 

お米農家 やまざき　山崎宏さん・瑞弥さん

江戸時代末期から続く米農家の6代目。現在は茨城県・筑波山麓で米作りに励む。手仕事の台所道具への造詣が深く、料理家やクラフト作家との交流も。田んぼ仕事と子育ての合間に全国各地のギャラリーなどで「お米の魅力」伝導活動にも努めている。著書に『お米やま家のまんぷくごはん』（主婦と生活社）。

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