編集スタッフ　田中

不定期連載の「うちのイヌ、うちのネコ」では、動物と暮らす方のライフスタイルを写真とともにお届けしています。

可愛らしい仕草や表情で、言葉ではなくとも気持ちが伝わってくる愛おしい存在のイヌやネコ。ときには、人間以上に何かをわかってくれ、私たちを包みこんでくれるよう。

今回は、フードスタイリストのつがねゆきこさん宅の兄弟猫「おもち」と「こむぎ」が登場です。

 

profile

名前：おもち
性別：オス
年齢：5才
種類：雑種
名前の由来：毛色が白だったことから「おもち」に。つがねさんが大好きでついてまわっている。

名前：こむぎ
性別：オス
年齢：5才
種類：雑種
名前の由来：毛色が茶トラだったことから「こむぎ」に。6歳の息子さんのことが好き。

 

兄弟で里親募集に出されていた、仲よしの2匹

つがねさん：
「おもちとこむぎは兄弟で里親募集に出されているのを見つけました。私自身、幼いころから何匹もの保護猫と暮らしてきたこともあり、大人になって家庭をもったあと、いつか自分も猫を飼いたいと思っていたんです。

仕事を持っていて、家を留守にすることも多いから飼うなら兄弟でと思っていたところへ、この募集を見つけて。もともと4匹いた兄弟のなかでも、この2匹はとくに仲が良かったためセットで引き取ってくれる里親を探していたようで、私にぴったり！と感じた出会いでした。

ただ、息子が1歳のときに迎えたので、周りからは育児と仕事と猫の世話はちょっと無謀なのでは…….？と思われていたみたいです」

 

猫と子供、両方の病院通いに仕事も。一時はくたびれてしまって…

つがねさん：
「周囲の思いは違わず、やっぱり生まれたばかりの子猫と赤ちゃんとの生活は大変でした。2匹は小さい頃は身体が弱くて、くしゃみや鼻水がでるような、いわゆる猫風邪をよく引いたので病院へ連れて行っていました。

猫が治ったかと思えば、今度は息子が体調不良になり病院へ。その繰り返しに仕事もプラスされて、今となっては記憶がないほど……。疲れていたんだと思います。

あんなに猫との暮らしに恋い焦がれていたのにも関わらず、私は育児と復帰した仕事で精一杯で、猫と触れ合う時間を作れていませんでした」

 

まるで4人兄弟のように育っています

つがねさん：
「目まぐるしい日々のなかでも、子供と猫はすくすく育ち、息子と3歳差で生まれた娘と4人で、今はまるで兄弟のように過ごしています。

子供たちが幼いときは、叩いたり、引っ張ったりといたずらされていた2匹ですが、無理に逃げるよりも受け身のほうがいいと覚えたようで、子供たちのテンポに合わせていますね。猫の方が大人です。

長男とは猫との接し方について話す時間を持って『言葉を発さない相手に対して、思いやりを持てないのは悲しいことだよ』と、辛抱強く話していたら、今では猫だけに猫かわいがり。それを見る妹にも、見本として伝わっていたらいいなと思います」

つがねさん：
「猫の存在は、子供たちにとっては良いのかもと思う場面もあります。

例えば、私に叱られた長男は、猫とハグして元気をもらいにいっているんです。

実際に私もそんなことがあったなと思い出して。落ち込むことがあると、猫を抱っこしてお腹に顔をうずめては泣いていました。静かに受け止めてくれるのが伝わってきて、ただそこに居てくれることの安心感があり、気持ちが落ち着きました。

この先、親には解決してあげられないことも出てきます。猫に託すには重すぎますが（笑）、子供たちのことは猫といっしょに見守りたいなと思います」

 

猫との時間が増えて、気持ちをゆるませてくれるように

つがねさん：
「猫と暮らしはじめて5年、私は仕事と育児の両立が続いていますが、猫たちの時間はマイペースにゆっくりと流れていて、がむしゃらだった自分に優しい時間をもたらしてくれています。

『いつもバタバタしてるねえ』と言われているんじゃないかと思うほど、猫たちの持つ空気は穏やかで、2匹の様子を眺めることで私自身が落ち着きます。これからも一緒に、子供たちとすくすく元気に過ごしてほしいです」

つがねゆきこさん宅のおもちとこむぎをご紹介しました。2匹の仲良しショットやリラックスした表情に、こちらまで気持ちがゆるみます。

子供と猫の接し方についても、つがねさんがしっかりと思いを伝えているからこそ、4人が仲良く育っているんだなと感じました。これからの成長が楽しみです。

また、次回もお楽しみに。

（つづく）

うちのイヌ、うちのネコ　vol.1うちのイヌ、うちのネコ　vol.2

うちのイヌ、うちのネコ vol.3
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つがねゆきこ

フードスタイリスト。プロップスタイリスト。カフェの経営・運営に携わり、独立。書籍・広告・雑誌のなどのスタイリングを中心に幅広く活動中。店舗や空間のスタイリングプロデュースやディレクションにも携わる。「happyがうまれるフォトグッズのお店」として『&MERCI』を立ち上げ、子供の記念日や成長をかわいく大切に写真に残せるグッズ制作・販売にも取り組んでいる。　instagram→ @yucco_stylist  / &MERCI→@and_merci

 

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