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【寒がりさんの冬ごもり】第2話：おしゃれなのに、しっかり暖かい。セレクトショップ店主・愛用のインナーや靴下たち

編集スタッフ　田中

冬は家でぬくぬく、のんびり過ごしたい。けれど部屋がヒンヤリ、じっとしていると寒いのが悩み。

いよいよ寒くなる前に、外側・内側の両方から暖めるアイテムや部屋の冷気対策まで、3人の方に選りすぐりのアイデアをお聞きしています。

第2話は、セレクトショップ「HOEK」店主・大井夫妻がおすすめするアイテムをご紹介。まずは着ているものから見直す、体ポカポカ計画です。

セレクトショップ店主愛用の、暖かくおしゃれなインナーたち

東京・神宮前でセレクトショップ「HOEK」を営む大井智史（おおいさとし）さん・美代（みよ）さん夫妻。食器、インテリア雑貨、オブジェ、洋服、アート、キッズアイテムなど、国内外から集まったアイテムたちが並び、当店スタッフにもファンが多いお店です。

「冬は足元を冷やさないこと、インナーに心地よい天然素材を着ることなど、内側に身につけるもので寒さ対策しています」と、大井夫妻。

もの選びのセンスに定評のあるお二人がセレクトしてくれた4つのアイテムを、それぞれの視点からのおすすめポイントと共にご紹介します。

着膨れせず、あたたかい
ウール素材のインナー

▲左：ウールシルクロングスリーブ（レディース） / joha、中：テックライトショートスリーブポケットウール（メンズ） / icebreker、右：ウールロングスリーブ（メンズ）/ joha

智史さん：
「肌に触れるものは、1年を通してウール素材を選ぶようになりました。冬は熱を逃さずあたたかい。夏は湿気を外に出すから、肌に触れる面はさらさらで快適なんです」

美代さん：
「私のおすすめはシルクとウール混のインナーです。さらっとした肌触りで薄手なのに暖かさも十分。冬は重ね着すると肩こりしてしまうこともあるから、薄手のインナーで防寒できるのは女性にとって嬉しいポイントです。

ちなみにjohaのキッズ用は、我が家では少々大きめサイズを購入して、パジャマとして子供たちに着せています。汗をかいても寝冷えせず暖かいようで、もう3年目になるのに洗濯を繰り返してもへたってきません。ちょっとお値段は張るけれど、真冬以外は1枚で使えるし、その良さを知って手放せなくなりました」

靴下はウールかシルクが◎
足元もおしゃれに

▲左から、「5本指ソックス“URANUS”」/カーマンライン、HALISONの別注「メリノロングホーズソックス / Riprap、「NZ メリノライクラストレッチロングホーズ/HALISON、畳んだ3点はRiprap別注モデル

美代さん：
「真冬は足先が冷たくなるので、靴下の内側に5本指ソックスをはいています。薄手だからモコモコにならず、心地よくて。はいた瞬間に『これはいい！暖かい！』と感じたほど。

肌が触れる内側はシルクなので滑らかで、表側にはナイロンも使われています。洗濯を繰り返しても破れやへたることも少なく、丈夫なのもおすすめしたい理由です」

智史さん：
「もう1つ、HALISON（ハリソン）社製のロングソックスもおすすめしたいアイテム。素材はメリノウールで、ひざ下までくる長さがポイントです。

メリノウールは他のウールより細い毛でさらっとした手触りで、保温性が高い。最近はアウトドアグッズにもよく使われていて、僕の好きな素材です。

ボトムスの裾から肌が見えると寒いですし、かといって細身のボトムスでレッグウォーマーやレギンスを重ねばきするのはちょっと…….というとき。このロングソックスだとちょうどいいんです。種類も豊富で、色展開もたくさんあり、価格もリーズナブル。秋冬はつい手にとってしまいます」

野暮ったくない
薄手シルクのボディウォーマー

▲「シルク100％腹巻き」/メーカー不明。インターネットで購入

智史さん：
「薄手だからモコモコにならないので、コーディネートの邪魔にもならず、着ぶくれる心配もありません。

僕はお腹を冷やしたくないので愛用していますが、妻に貸してみたら『お腹だけかと思っていたけど、体の真ん中からじんわり暖かい！』と今年は買おうとしているようです」

外は寒いが、建物内は暑い
体温調整してくれるシルクレギンス

▲「スペリオシルク L.W.タイツ」/mont-bell

智史さん：
「寒さがこたえる真冬は、ボトムスの下にシルクのレギンスをはいています。シルクは肌にあたるすべすべ感、しっとり感が良いところ。

そのうえ、湿気を吸ってくれるので、電車や建物のなかで暖房がきいて汗をかいても心地よく、ウールよりも薄手で光沢があります。肌が乾燥する冬は、素材によっては肌がムズムズすることもありますが、シルク製はそんなときに重宝してます」

ゆっくりメンテナンスしたい日の入浴剤

▲「バスソルト」/ Cold Spring Apothecary

美代さん：
「インナーではないけれど、これは本当におすすめのバスソルト。1人でゆっくり浸かれるタイミングがやってきたら取り出します。

普段は3人の子供と入ることが多いので、お風呂タイムをゆっくり楽しめることが少ないんです。こちらは自分にご褒美をあげたいときに。

ジュニパーベリーとエキナセア、そして死海の海塩が主成分です。ジュニパーベリーは体を内側から温めてくれるし、むくみが気になるときに良いそう。エキナセアは近頃よく耳にするようになった風邪予防が期待できるハーブなんです」

「HOEK」店主の大井夫妻のセレクト、おしゃれで、素材やつくりがしっかりしているアイテムが揃っていました。

冬もおしゃれを楽しみたいのに、寒がりだと着膨れてしまう……というジレンマがあったのですが、冬のインナー問題に光が見えたような気がします。

男性と女性、両方の目線でコメントをいただいたので、家族のインナーを見直す機会にもなりそうです。次回は、古い木造平屋に住む木工作家の寒さ対策をお届けします。

【写真】平本泰淳、大井智史さん（2枚目）

セレクトショップ「HOEK」のオーナー。2人とも、アパレルブランドの企画やライフスタイルショップでのバイヤー経験を経て、2015年に表参道に店舗をオープン。現在は原宿に移転。雑貨や食器、ファッション、インテリア、子ども向けの玩具など多彩なアイテムを揃えている。2021年1月9日（土）〜17日（日）までarrow57カシミヤセーターの受注会を開催予定。「このセーターもとても暖かく寒さ対策におすすめ」だそう。情報は以下にて随時更新。

HP→http://hoek.jp/　instagram→@hoek_shop

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