【45歳のじゆう帖】年齢とともに変わる、髪の悩み
ビューティライターAYANA
白髪は少ないほう
今年の誕生日(3月です)に白髪を2本発見しました。という話はここにも書いたように思うのですが、その後軒並み増える一方、という感じでもなく、私の目が悪いのかもしれませんがいまのところそこまで白髪は目立っていません。定点観測できるのは2本のまま。もうすぐ46歳、白髪は少ないほうだと言っていいでしょう。
その代わりといってはなんですが、これも前に書きましたが今年に入っててきめん視力が落ちまして、本当に視界のほとんどがぼやけております。
医者曰く筋力が老化しているためにピントを合わせることが難しくなっているんだそうです。いわゆる老眼です。もちろん近くも順調に見えなくなってきています。
目が悪くなるよりも白髪がたくさん増えたほうが、老化のしかたとしてはよかったなぁなんて意味のないことを考えてしまうのですが(本当に意味がない)、年齢を重ねることによる変化、顕在化のしかたは人それぞれですね。
ビューティのお仕事で、ヘアケア商品の開発担当の方や毛髪診断師の方のお話を伺う機会がありますが、白髪の原因はまだ解明されていない部分が多いとのことです。
白髪対策としてサプリメントから頭皮ケアまで様々な対策が打ち出されていますが、その効果もきっと人によるのだろうな、と思ったりします(もちろんやらないよりはやったほうがはるかにいいでしょうけれども)。
生まれつき視力が弱い人もいれば、歯が弱い人もいます。また、髪の色や太さ、強度、ストレート具合、パーマのかかりやすさも十人十色。搭載されたスペックは人によって異なり、遺伝も影響するが、それだけとも限らない。白髪の様相もまたしかりということなのでしょう。
抜け毛のほうが深刻な悩み
髪の悩みで言うと、私は白髪よりも抜け毛のほうが深刻です。小さなころから髪がとても多くじょうぶで、非常に抜け毛が多いです。
量は多いままだったので、代謝がいいということになるのでしょうか。絶対数が多いから抜け毛も多い、と言うこともできるかもしれません。
しかし7年前に息子を出産したとき、前髪がほとんど抜けてしまい、生え際がいわゆる脱毛状態になりました。
出産後、ホルモンバランスの関係で一気に毛が抜けることがある、というのは有名な話ですし、私もおそらくそこに該当したまでなのですが、抜け毛は多くても量が減ることはなかった私は非常に焦りました。あ、髪がなくなると頭皮がダイレクトに見えるんだ、と。
その2年後くらいには心的ストレスから円形脱毛も経験しまして、いわゆるハゲるという経験を人生において2回経験しています。
今も生え際の髪は少ないままで、相変わらずよく抜けるので、総白髪より髪がなくなるほうが先かもしれないとよく思います。
脱毛に関しても、亜鉛を摂取するとか、頭皮の美容液を使用する、マッサージするなど対処・予防法は世の中にあります。白髪と同じです。でも結局、その人の体質がとても大きいのではないか、とも思っています。
なぜなら産後の脱毛の様相は本当に人によって異なっていたからです。私と同時期に出産して、抜け毛がまったくないという人もいました。羨ましい限りです。
髪の老化対策、今思うこと
ですが白髪も脱毛も(そして老眼も)、できる限りの対処をしながら自分の体質を受け入れていく、そして変化をネガティブに捉えないで前に進んでいくことしかできないのかなぁなんて思います。
但し、それはあきらめとは逆の姿勢です。
20代や30代の頃は「若さに執着するのって格好悪い」と、なんとなく思っていました。年齢に抗うのではなく、美しく歳をとれたらいいよねって。ずいぶん想像力が限られていたなぁと今は思います。
たとえば白髪ができたとき、「美しく歳をとる」人と「年齢に抗う」人で、対処法にどれだけの違いがあるのか、同じではないのか? そういったディテールまできちんと考えられていたか疑問です。
今は「年齢に抗うのも上等」なんて思ってしまいます。それは歳をとったことを隠す、取り繕うという意味ではありません。
たとえば白髪だったら、白髪の部分だけカラーのメッシュを入れてみるとか、あるいは全部いちどブリーチしてみるなんていうのも楽しそう。もちろん黒く染めるのもいい。でも、それは白髪をなかったことにする行為としてやるわけではない、みたいな。白髪が存在するからこそ楽しめる変化の方法という気がします。
変化を受け入れつつ、そこにどんな対処法を設けていくのか。
当たり前にあったものがなくなったとき、それについて考えもしなかった頃から比べると、時間も手間も(そしてお金も)いくぶんかかりますが、そこに挑戦していく姿勢がいいなと思います。
【写真】本多康司
AYANA
ビューティライター。コラム、エッセイ、取材執筆、ブランドカタログなど、美容を切り口とした執筆業。過去に携わった化粧品メーカーにおける商品企画開発・店舗開発等の経験を活かし、ブランディング、商品開発などにも関わる。instagram:@tw0lipswithfang http://www.ayana.tokyo/
AYANAさんに参加してもらい開発した
KURASHI&Trips PUBLISHING
メイクアップシリーズ
AYANAさんも立ち会って制作した
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