【たよれる家電】柳沢小実さん 後編:ずっと家だから気分転換は切実。この2年ではじめた習慣のこと
編集スタッフ 津田
この二年で変わった私たちの暮らし。家事のやりくり、余暇の楽しみ方、それでも変わらない部分。家電との付き合い方を通して、暮らしやもの選びのお話を前後編でお届けします。
訪ねたのは、エッセイストで整理収納アドバイザーの柳沢小実(やなぎさわ・このみ)さん。
前編は、家事や身支度について。後編は、夜のリラックスタイムや最近始めた健康管理のことをお聞きしました。ずっと使っているものと、この2年で買ったものを紹介していただきます。
《この2年》アットアロマのオーブ
ずうっと家にいるから「気持ちの切り替え」は切実です
柳沢さん:
「もともと家で仕事していたので、この家を建てるときに空間を分けたくて書斎をつくったのですが、コロナ禍で家族もテレワークになり、私はダイニングテーブルで仕事をすることに。
家は好きだけど、ずっと家にいなければならない、となると話は別です。すぐに、これはよっぽど意識して切り替えないとリラックスできないぞ、と気づきました。
それで、夕飯の片付けが終わったら、リビングの天井ライトは消すことに。アロマを炊いて、間接照明だけにして、好きな音楽を床置きのスピーカーから流すのが、夜の一人時間のスイッチになっています。この2年でできた、あたらしい夜の習慣です」
▲アットアロマのオーブ(ディフューザー)は、アロマを水で薄めないから香りがすごく立つ。「本体がまるごと洗えるからお手入れもかんたん。出しっぱなしでも埃が気になりにくい構造もポイントです」と柳沢さん。
《この2年》GARMINのスマートウォッチ
今年の目標は、ゆるやかな健康管理
柳沢さん:
「運動不足だなーとか、寝つきがよくないなーとか、年齢を重ねた女性ならではの変化もなんとなく感じるけれど、これまで本当になんにもしてこなかったので、まず自分のコンディションを知るところから始めようと迎えました。
スマホと連携して、歩数や心拍、睡眠時間などを計測してログに残してくれます。入浴や睡眠中もつけっぱなしですが、2日くらいで慣れましたね。
ずっと座ったままだと知らせてくれたり、ぐっすり眠れているか分析してくれたり、自分のコンディションを数字で客観的に把握できるのが面白いです。歩数計を見ては『買い物ついでにちょっと歩こうかな』と思う日が増えました」
▲音楽を流せる機種なのでワイヤレスイヤフォンとこれだけで身軽に散歩へ。GARMINとフィットネスブランドemmiのコラボウォッチ。
《ずっと》スピーカー、イヤフォン、カメラたち
好きなものは、たくさんあってもいい!
柳沢さん:
「好きな音楽をいい音で聴きたくて、スピーカーやイヤフォンは自然と集まりました。音響マニアではないけれど、私も夫も好きなので、部屋のどこで何をするときに流すか、シーンに合わせて聴き方も選びたいんです。
日中にメインで活躍するのは、BOSEのポータブルワイヤレススピーカー。ダイニングテーブル脇の食器棚に置いてあって、家で撮影するときは、カメラマンさんの好きな曲を流してもらうことも。スマホで接続して、好きなアーティストやプレイリストをみんなでシェアできるのが楽しいです」
柳沢さん:
「お風呂の友はSONYの防水スピーカー。長風呂が苦手だったのですが、好きな音楽があるおかげでゆっくりできるようになりました。手のひらサイズでどこにでも持ち運べるから、スピーカーがない書斎や寝室に持ち込んで、タブレットと繋げてドラマを見ることも。もともとはアウトドア用でしたが、家で使うことも増えました」
柳沢さん:
「Bang & Olufsenのヘッドフォンで聴くと、まるで音に包まれているような感覚になるので、これはもう一人で音に溺れたいときに贅沢な気分で使っています。出張や旅行で長時間移動するときにも必ず持って行ってました。ノイズキャンセリング機能も優秀で、家族のオンライン会議中の声が気になるときにも使っています。
SONYのスポーツ用の防水ワイヤレスイヤフォンは朝のラン用に家族が買ったもの。雨の日やたっぷり散歩する日には借りたりしています」
柳沢さん:
「落ちこぼれてプロにはなれませんでしたが、大学では写真を専攻していたくらい、カメラも好きです。スピーカーと同じように複数持ちしています。
左が散歩や旅などに持ち出すコンパクトデジカメ。真ん中がRX0という機種で、小さくて軽くてそしてタフなのでアウトドアや山登りに持って行きます。右がデジタル一眼レフカメラで、インスタグラムや仕事用の写真を撮るときなどに使っています。
今も本格的に撮るわけではないけど、カメラで撮るという行為自体は好きなんです。ファインダー越しに覗く世界も好き。調理家電はあまりないのにカメラは随分たくさんあるなあと思ったら、そんな自分の偏愛に気づきました(笑)」
「私だけの愉しみ」も、暮らしには欠かせないものだから
柳沢さんの家電のお話、どれも興味深かったです。気になるアイテムはありましたか?
「今はスマートウォッチを使い倒したいですね」と柳沢さん。私もコロナ禍で出歩かなくなり、ふとスマホの歩数計を見たら、家から一歩も出ていなくて200歩だけ、なんていう日がたくさんある現実を突きつけられてしまい……。30代も半ばになり、代謝が落ちたな〜とか、運動不足すぎるな〜とか、健康管理にもやもやしていたところだったので共感しました。
家電はいまの私たちの生活に欠かせないもの。さまざまな選択肢がありますが、持つ・持たない、必要・不必要だけじゃなくて、好きなものならば複数持ちしたっていいんですよね。
そろそろ新生活シーズン。インテリアや雑貨を選ぶように、家電も暮らしにフィットした選び方ができたら、きっと心地いいはず。我が家にはどんなアイテムがぴったりくるのか、考えてみたくなりました。
(おわり)
【写真】清水奈緒
もくじ
柳沢小実
エッセイスト、整理収納アドバイザー。1975年、東京都生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。確かなもの選びの眼に定評があり、フェリシモで商品開発なども手がける。暮らしや台湾にまつわる著書は30冊以上に及ぶ。近著に『おうち時間のつくり方』(だいわ文庫)、『大人の旅じたく』(マイナビ文庫)、『すっきり暮らすためのもの選びのコツ』(大和書房)がある。
Instagram : @tokyo_taipei
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