LIFESTYLE
【あの人のデスク事情】お気に入りの器は、仕事道具の小物入れに（器ライター・衣奈彩子さん）
編集スタッフ 糸井
自宅の一角で、デスクワークをするならば。仕事が捗るように、かつインテリアとしても素敵にしたいです。
デスクは？ チェアは？ 書類の管理はどうしてる？ 気分のON/OFFのしかたも知りたいところ。
この連載では、気になるあの人の「デスク事情」について伺います。今回ご紹介いただくのは、器ライターの衣奈彩子（えなさいこ）さんです。
「作業用のテーブルは、『IKEA』の引き出しを左右に置き、ホームセンターで買った天板（180×60cm）を載せたもの。かれこれ10年使っています。
昼間の自然光のもとで仕事をすることが多いのですが、光が柔らかい分部屋がやや暗くなるので、天板は明るい木肌のものを選びました。メタル製の引き出しは、息子が小さい頃に使っていたものです。1段にA4サイズの書類がちょうどぴったり入るため、紙の仕事が多い私には分類がしやすくてとても便利。シンプルなデザインも気に入っています。
模様替えが好きなので、家具は分解して動かしやすいものを選び、頻繁に移動して気分転換をしています」
「この椅子は、座面が開いて、前方に倒れて階段（踏み台）になる2wayの家具です。20代前半に一人暮らしを始めた時、『なんて便利でお得な道具だろう』と購入したもの。
カーブしている背もたれは、背中にフィットして安心感があり、作業がはかどります。階段状にした時にはラインが綺麗で、花器やカバンをちょっと置く場所などにしていました。もう20年も使っていて驚きです」
「本は、デスクと反対の壁側に『IKEA』のウォールシェルフと『無印良品』のスタッキングシェルフを備え、収納しています。ついつい増え続ける雑誌類は、デスクの下に置いています」
「こちらも一人暮らしを始める時に購入したもので、『Mid-Century MODERN（ミッドセンチュリーモダン）』のオリジナル商品です。実家にも似たものがあり、日頃からシンプルで美しいゴミ箱だなぁと思っていたので、これを選んだのだと思います。長く使ううちに縁がちょっと欠けてしまいましたが、それも良いかなと愛用しています」
「雑誌の仕事はほとんどPCやiPadでできるようになってしまったので、デスクにペンはほぼ必要なく、資料をまとめるためのクリップとテープなどを少量だけ出しています。
ペン立てにしているのは、『ROYAL COPENHAGEN（ロイヤルコペンハーゲン）』のヴィンテージマグで、20代の頃に衝動買いしたもの。しばらくキッチンで使っていましたが、青いデスクライトと合うので仕事部屋に移動しました。
クリップ入れにしているのは、蜜蝋仕上げの器。山本亮平さんという陶芸家の初窯（自作の薪窯を初めて焚いた時）の作品です。素朴な作りの器で、汁気のあるものには適さないと聞いたのでデスクに持ってきました。ネイルオイルも一緒に入れています。
好きな器は、気分によってキッチンと、その他の部屋を行ったり来たり。料理や飲み物以外にもデスクや洗面所の収納や飾りとして使います」
「濃いめに淹れた紅茶と甘いものは欠かせません。コーヒーだと体に染み入るようで、つい休憩しすぎてしまうので。たくさん作って保温容器に入れてPCの横にスタンバイさせ、容量の多いカップをその日の気分で選びます。
加藤良行さんの木のお盆は、キッチンからお菓子とカップを運ぶのにちょうどいいサイズなので、デスクでよく使います。この日のお菓子は『雪ワタリテ麦イズル』のもの、マグカップは陶芸家・大江憲一さんのものでした」
「休憩したいときは、デスク横のラグに座ってアロマキャンドルを焚き、写真の綺麗な本や雑誌を読みます。床に座るとちょっと暗めで『おこもり感』が出て、ホッとするんです。
『UN JOUR』のアロマキャンドルは、とてもリラックスできます。埼玉県・所沢にある「graum」というショップ内で焚いていて、あまりにいい香りだったので即決で買って帰りました」
＊＊＊
そんな、衣奈さんのデスク事情でした。次回も楽しみにお待ちくださいませ。
衣奈 彩子（えな さいこ）
ライター、編集者。1975年生まれ。大学卒業後『FIGARO japon』編集部を経て出産を機に2005年独立。うつわ、手仕事、雑貨、インテリアなど暮らしのことを中心に活動する。Instagramは@enasaikoから。
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