【夏こそ挽き肉料理】第4話:王道をいく。鶏味噌そぼろ
ライター 吉田彩乃
真夏でも食欲をそそる挽き肉料理のレシピを、料理家の堤人美さんに教えていただきました。
パワーをみなぎらせるにはもってこいのお肉。挽き肉であれば、ステーキなどのガツンとした肉料理に比べて暑い時にも食べやすいはずです。一口、二口と食べるうちにたちまち心もお腹も満たされて、元気になってくるでしょう。
4品目は、挽き肉料理の定番・鶏味噌そぼろ。白ごはんにかけておいしいのはもちろんのこと、混ぜ麺にしたり薬味と合わせて爽やかさを加えたりとさまざまな食べ方ができる万能おかずです。
後半では蒸し茄子にそぼろをかけるアレンジレシピもご紹介します。
味噌のコクとみりんの甘みで箸がすすむ、
鶏味噌そぼろ
材料(2〜3人分)
鶏ひき肉…400g
【A】
味噌…大さじ3 ※甘めがおすすめ
みりん…大さじ3
削り節…1パック(4g)
水…大さじ2
作り方
①鍋にひき肉を入れ、Aを加えてよく混ぜる。
堤さん:
「私は普段、麹味噌を使っています。甘めの味噌を選ぶのがおすすめ。味に深みがでます」
▲まんべんなく混ぜます。
②①を中火にかけ、さい箸やゴムベラで混ぜながら7分ほど炒める。ほろほろとそぼろ状になったらできあがり。
▲ずっと混ぜ続けることが、ほろほろっとした仕上がりになるポイントです。
▲菜箸を2膳以上持ち、空気を含ませながら混ぜるとさらにふんわりとなります。
▲混ぜているうちに肉から水分と脂が抜け、軽くなってくることを感じるはず。そうしたら完成です!
堤さん:
「粗熱がとれたら保存容器に入れて、冷蔵庫で5日ほど保存可能です。
そのまま白ごはんにのせるの王道の食べ方もアリ。素麺や冷奴にもよく合いますよ」
たんぱくな味になりがちの鶏挽き肉に、甘めの味噌とみりんで味付けをすることで、バランスがとれた絶妙な味わいに仕上がります。
パクパクと食べすすめるうちに、豚や牛よりも味の軽い鶏肉は夏の暑い日にちょうどいい挽き肉なのかも? という気分になってきます。
香味野菜でさっぱりと!
蒸し茄子のそぼろがけ
材料(2人分)
茄子…3本
鶏味噌そぼろ…60g
みょうが…2本
【準備】
・茄子は皮を全部むいてボールに入れ、水に10分さらす
・みょうがは小口切りにして、水にさっとさらす
作り方
①茄子は水にぬらした厚手のペーパーで包み、ラップをして電子レンジに入れて600Wで3~4分温める。粗熱がとれたら4等分にさき、器に並べる。
②①を器に乗せ、そぼろをかけ、みょうがを散らす。
堤さん:
「アレンジすることで、最後まで飽きずに食べ続けられます。さらに、みょうがや大葉、万能ねぎといった薬味を刻んでそぼろに混ぜ混むと、おつまみにもなるんです」
夏は、パーンとハリがあって身のふくよかな茄子がでまわる時期でもあります。レンジで蒸すと水分がジュワッと滲み出て、そこに味噌そぼろをかければ立派な一品が完成。ビールを誘います。
挽き肉の魅力は、気負わずに調理できること。ステーキは火の通し具合を研究し始めたらキリがなく、鶏の塊肉も低温調理の方がジューシーに仕上がっておいしいなど、考え出すとキリがありません。
その点、挽き肉は、火の通し具合に気を使わずに、それでいて肉を食べている満足感を得られます。しかも、パラパラと細かく調理したり、ぎゅっと丸めたりしながら食感も自在にアレンジできる。とっても魅力的な食材です。
堤さんが紹介してくれた4品を見ていると、そんな印象がさらに深まってくるのではないでしょうか。
【写真】上原朋也
もくじ
堤 人美
京都生まれ。料理研究家のアシスタントを経て、独立。材料はシンプルで、作りやすくて手軽なレシピが人気。主な著書に『ごちそう! いつも使い ! ストック! なんでも自在! 挽き肉料理』(グラフィック社)、『野菜はあたためて食べる!』(新星出版社)などがある。Instagram: @hitotsutsu
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