【気分のいい大掃除】第3話:年末に頑張るのは窓だけ。新年に向けて、自分のためにする掃除(城素穂さん)

編集スタッフ 岡本

やらなくちゃと思いつつ、毎年なかなか手をつけられずにいる年末の大掃除。できればわが家のやるべき掃除を見極めて、部屋も気分もスッキリして新年を迎えたいところです。

そこですてきなあの人に、大掃除についてお話を伺ってきました。皆さんに共通していたのは、きれいになると嬉しくなる、そんな自分にとっての掃除のツボをよく知っていること。

第1話の田中ナオミさん、第2話の井田ちかこさんに続き、第3話ではフードスタイリストの城素穂さんの大掃除をご紹介します。
第1話を読む第2話を読む

 

リビングの大きな窓からきれいにしたい

2面ある大きな窓が印象的な城さんのご自宅。たっぷり陽が入るうえに街路樹の緑が豊かで、とても気持ちのいい空間です。

城さん:
「窓掃除は内側も外側もやろうとすると一人ではできないので、夫も家にいて一緒に取り組むとなると、年末はいいタイミング。きれいになった窓を見ていると気分がいいし、なんだか新しい運気が入ってくるような気がしませんか」

窓掃除はこれまで、専用の洗剤や新聞紙など試行錯誤を重ねていましたが、今年はニットクロスでの水拭きを試してみるつもりなのだそう。拭き跡が残りにくく、水だけできれいになるのが嬉しくて、ここ最近愛用中だと話します。

他にも、普段使っている掃除道具を見せてもらいました。

▲城さんのよく使う掃除道具。上から時計回りに、マキタの掃除機、飾り棚用のハタキ、窓のサッシや玄関の土間用のブラシ、本棚用のブラシ、ニットクロス、THEシリーズのマルチクリーナー。

城さん:
「掃除機は軽くて取り回しやすいマキタを使っています。ホコリを払うためのブラシは、棚の上用、サッシ用などをいくつか用意して家のあちこちに置いていますね。

あと、助かっているのがマジックウォーターというマルチクリーナー。アルカリ性の水なのですが、窓についた手垢や油汚れなどがよく落ちるんですよ。

洗剤ではないから後で水拭きをしなくてもいいし、拭き跡も残りにくい。冷蔵庫のなかや子どものおもちゃなど、家中のちょこっと掃除で頼りにしています」

佇まいが愛らしい城さんの掃除道具たち。見た目が好みの道具を選んでいることもあり、仕舞い込まず、すぐ手に取れる場所に置いていました。これも気分よく掃除に向かうためのポイントかもしれません。

 

水回りは、あえてノータッチです

年末の大掃除で、あえてここはやらないと決めている場所についても聞いてみました。

城さん:
「トイレやお風呂などの水回りは、普段のルーティンに組み込まれているのでわざわざやる必要はないかなと思っています。

あとは、趣味と仕事道具が混在している食器棚ですね。食事でも使うので毎日開いてはいるのですが、きれいに整頓したいというよりも今の混沌としている状態が心地いいなと思って」

城さん:
「逆に常にきれいにしておきたいのは、台所。

私料理をするときに、毎回よしっと気合いをいれないとできないんです。重い腰を上げて台所に立ったときに前のものが残っているとすごくげんなりして、マイナスの気分から料理を始めないといけない。なので次に使う自分のために、料理をするごとにタイルやコンロをささっと拭いてリセットすると決めています」

 

家事の相棒は、7年愛用しているエプロン

掃除に向かう気持ちをサポートしてくれるものについて聞いてみると、エプロンだと教えてくれました。体の全面が隠れるタイプで締め付けがなく、大きなポッケ付きで無地というのが好みのエプロンの条件。

家にいる間は朝から晩までずっとつけていて、まさに気分よく家事に取り掛かるための必需品です。

城さん:
「エプロン商会のもので、かれこれ7年ほど使っています。他にも色違いや割烹着タイプなどを持っていて、その日の気分で付け替えていますね。

つけると気持ちがシャンしますし、ポケットがあると携帯電話を入れたり見つけたゴミをポイッと入れておいたりできて便利なんです。

私は掃除が得意じゃないというよりも、性格的にあまり気にならない方。2歳の娘は今、なんにでも興味がある時期で、多少のゴミや犬の毛を気にし始めたらキリがないなと思っています。どうかたくましく育ってという気持ちで、子どものために掃除をしようという意識はあまりないかな」

何事もおおらかに捉えたいですねという城さんの言葉を、掃除だけじゃなく、家事全般において心に置いておきたいと思いました。

 

年末の恒例行事は、親戚とのおせち作り

今年もあと2週間、いよいよ年の瀬が迫ってきました。城さんの年末には、とっておきの楽しみが待っているそうです。

城さん:
「毎年29日から3日間、叔母の家に親戚が集まっておせちを作るのが恒例行事。

叔母の家は東京でわりと近いので、みんなで通ってせっせと作り、31日にできあがったおせちをそれぞれのお重に詰めて帰ります。この集まりをご褒美として、28日頃までに家を整えるようになりました」

▲穴が空いたベッドカバーをダーニングでお直し。今年の傷は今年のうちに直すのだそう。

城さん:
「12月は忙しないムードが漂っているけれど、クリスマスから年明けまでの独特の雰囲気が結構好きなんです。

おせち作りもそうですけど、他にも生木のツリーを飾ったり、破れた布物を直したり、自然と続いている冬の習わしがいくつかあります。そういうわが家の決まり事を、一年の終わりに向かう空気のなかで粛々と進めていくのが楽しくて、窓掃除もそのなかのひとつという感覚。

今年はどこをやろうというところから考えると悩むけれど、決まった流れの中で掃除にも手をつけられるから、あまり焦らないでいられるのかもしれませんね」

▲ツリーは生木を飾るのが定番。クリスマスが過ぎたら枝を切ってお湯を張ったボウルにつけて。加湿しながらほのかに木の香りが漂い、気持ちがリラックスします。

今回3名の方のお話を聞いて、頭の片隅に追いやっていた大掃除がなんだか楽しみになってきました。掃除をしてよかったと気分よく思える場所ってどこだろう、どうやったらいい気分で取りかかれるだろうと、自分の気持ちをベースに考えればいいのだということを教えてもらったからだと思います。

早くやらなくちゃという思いから脱して、もうすでに年末の心持ちがちがう今。このいい気分を保ったまま、わが家はまず床掃除から始めてみようと思います。

(おわり)

【写真】木村文平


もくじ

 

城 素穂

スタイリスト・chizuさんのアシスタントを経て独立。食まわりのスタイリストとして活動後、ベルギー・アントワープのレストランへ遊学。帰国後再びスタイリストとして活動。最近の趣味は、習いごととして始めた金継ぎ。夫と2歳の娘、愛犬と共に暮らす。

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