【クラシコムのしごと】悩んだことも、きっと自分の引き出しになるから。新卒入社のスタッフに密着しました
編集スタッフ 藤波
当店で働くスタッフの様子をお届けしている不定期連載「クラシコムのしごと」。
本日から始まった2025年卒対象のエントリーに合わせて、今回はクラシコムに新卒で入社した3名のスタッフに密着した様子をお届けします。
クラシコムとの出合いや応募のきっかけ、実際に社会人生活をスタートしてみて今考えていることなど、たっぷり話を聞きました。
この記事が、クラシコムに興味を持ってくださっている皆さんの背中をそっと押せたら嬉しいです。2025年新卒エントリー詳細はこちらから
左から、
須賀(すが)
2021年4月入社。ストア編集グループ所属。学生時代は国際社会学を専攻していた。ドラマ『青葉家のテーブル』をきっかけに当店を知り、インターン参加を経てクラシコムに入社。
加藤(かとう)
2023年4月入社。ストア編集グループ所属。学生時代はプロダクトデザインやグラフィックデザインを学んでいた。10年来のお客さんである母の勧めで当店を知る。
吉野(よしの)
2023年4月入社。メディア編集グループ所属。学生時代は生物学の研究をしていた。本屋で『北欧、暮らしの道具店』にまつわる本を手に取り、クラシコムを知る。
「元々あるものの良さを引き出す仕事」がしたくて
改めて聞いてみると、3人とも学生時代は今の仕事内容とは直接関係のないことを学んでいたよう。
専攻を活かした職種へ就職することもきっと考えたと思うのですが、クラシコムを選んだのはどうしてなのか気になりました。
加藤:
「確かに学生時代にやっていたこととは違いましたが、そこまで職種にこだわることもないのかな?と思っていました。
当店では、商品ページや読みものなど様々な切り口から一つのアイテムに触れられますよね。だからこそ新しさを感じるし、惹かれていた気がします。
グラフィックデザインをやっていて楽しかったのは、元々あるものの良さをデザイナーの力でもっと良く見せられる可能性に希望を感じていたからで。
そこに通ずる部分があったので、どんな職種になったとしてもきっと自分の目指す仕事はできると思って応募しました」
須賀:
「私は大学3年生の時に半年ほどクラシコムでインターンをしていたので、応募前からどんな会社でどんな人たちが働いているのか知っていたことが大きいかもしれないです。
インターン時に私が担当していたのは、商品ページの横長の写真を正方形にトリミングし直すという仕事でした。一見シンプルな作業ですが、その時メンターでついてくれていた先輩が一枚一枚親身になって一緒に考えてくれたんですよね。
そうやって真摯に仕事に向き合っている姿を見て、インターン前にスタッフコラムなどを読んで持っていた印象のままの社風だと感じたので、職種に関わらずここで働きたいなと素直に思いました」
加藤と須賀が元々お客さんとして当店に触れていた一方で、吉野は就職活動を通して自分を見失っていた時に出合ったのがクラシコムだったといいます。
吉野:
「大学・大学院と、興味があって取り組んでいるはずの研究がどうもしっくりこないぞ、と気がついて、自分の好きなものが分からなくなってしまった時期がありました。
そんな悶々としていた時にたまたま当店を見つけて、こんなにも自分の好きなものが詰まった世界があったんだ……と感動して。大げさじゃなくバーっと涙が出てしまったんです。
募集要項を見ていて印象的だったのが、『こんな方におすすめです』の項の “日常の小さな気づきを捉えること” というフレーズ。自分がそう思ってもらえるかは分からないけれど、そういう人が欲しいと言っている会社で働きたいと思い応募を決めました」
3人とも全く違う背景で応募を決めたことが面白いですね。選考の際に何か印象に残っていることはありますか?
加藤:
「一人の学生として真っ直ぐ向き合ってくれているな、というのは一貫して感じていました。
面接もどちらかというと会話ベースで良い意味でラフに進めてもらえたので、もちろん緊張はするけれど安心して選考に臨むことができた気がします」
不安だけれど、負担ではありませんでした
そうして入社後、業務については未経験からのスタート。入社してすぐの気持ちを聞いたところ、3人とも口を揃えて「まさに霧の中でした」と話します。
吉野:
「入社して驚いたのが、クラシコムでは基本的に実務を通して経験を積んでいくことでした。
最初の月からまずはやってみよう、と案件を振り分けられて、とにかく分からないことだらけでしたね。初めて担当したのは『あの人のバッグ』という記事だったのですが、多くの人に読んでもらう文章を編集する経験がこれまでなかったので、自分でいいのだろうか……と不安もありました。
でも振り返ってみると不安な中でも決して負担ではなくて、それはメンター*の先輩の存在が大きかったと思います。
ただアドバイスをくれるのではなく自分ごととして一緒に悩みながら業務に取り組んでくれる先輩がいたことで、間違えてしまった時は必ず受け止めて導いてくれる、決して自分だけで突っ走る結果にはならないという安心感がありました」
*クラシコムでは、新卒・中途問わず、入社時に業務をサポートするメンターがつきます
須賀:
「初めて担当した案件は私もよく覚えていて、赤ちゃんの前かけ『シリコンビブ』でした。子どもがいない私にとっては最も遠く感じる商品だったので、本当に大丈夫かな……と正直思いました。
でも、その時メンターの先輩に『商品と仲良くなる練習をしよう』と言ってもらって。新卒だからというよりは、料理が苦手な人がキッチン道具の担当になることもあるし、スカートをはかない人がスカートの担当になることもあります。
その練習を最初からさせてもらえたことは、今思えば良かったのだと思います。小さな子どもがいるスタッフに話を聞いたり実際に商品を触ってみたりして、段々と商品の良さを理解していきました。
技術的な不安はもちろんありつつも、クラシコムらしい働き方の文化のようなものもしっかり言葉で教わったので、分からないなりにも納得感を持って働き始められた気がします」
▲須賀の仕事現場に密着。入社から3年、モデルやスタイリストなど関係者が多くなるアパレル撮影も今では一人でまとめています
悩んだことも、いつか引き出しになると信じて
次に、働く中で難しさを感じるシーンがあれば教えてください。
吉野:
「クラシコムはリモートワークが基本なので、Slack(チャットツール)を使ったオンラインでのコミュニケーションには最初戸惑いました。
例えば仕事をしていて何かミスをしてしまった時。私はつい謝ることにばかり気が向いてしまうのですが、周りのスタッフを見ていると必要以上に謝らない人が多い気がするんです。
謝罪の気持ちはもちろん示すのだけれど、より重きを置いているのは起こってしまった事象を簡潔かつ率直に伝えることの方で、結果としてそれが相手のためにもなるのだなと学びました。
私もそういう言葉選びのできる強さを持った人になりたくて、日々やりとりの仕方を参考にしているところです」
加藤:
「私は商品ページを作る途中で複数の意見が出ると、判断にすごく迷います。
一つの商品を出品するまでに、メンターとマネージャー、そして商品の仕入れ担当者(バイヤー)と社内で何人ものチェックが入るので、当然意見が分かれることもあって。
そんな時はなるべく全部の意見を平等に並べて俯瞰して考えてみるようにしているのですが、その塩梅がどうしても難しいです。でもそのステップを繰り返していくことがきっと自分の引き出しになると信じて、その時々のベストを探っている感じです。
定期的にあるチームのミーティングではそういったタイムリーな悩みも共有できるので、一人で抱え込まずにより良い方法をみんなで考えながら進めている感覚があります」
▲社内のスタジオで雑貨撮影をする加藤。魅力的に見えるバランスを探って何カットも撮っていました
須賀:
「初歩的な部分ではありますが、仕事を時間内にしっかり終わらせるというのが今でも難しいですね。クラシコムはフレックスタイム制かつほとんど残業のない会社なのですが、自分でその日にやる仕事や案件のスケジュールを組む必要があります。
もちろん時間内に終わらせればなんでもOKというわけではなく一定のクオリティを確保する必要がある中で、突き詰めるべき部分と諦める部分を判断するシーンが出てきて。
その辺りの判断がまだ自分では難しいのですが、困っている時は必ずマネージャーが声をかけてくれるので、頼るところは頼らせてもらいながら経験を積み重ねています」
自分と仕事。フィットする在り方って?
最後に、これからの目標についてそれぞれ聞いてみました。
吉野:
「私は仕事のやりとりをする時に変に下手に出てしまうというか、遠慮してしまうところがあります。それってどうしてだろうと考えたら、間違えてしまうのが怖くて先回りして、何かあった時に自分に言い訳できるように保険をかけているのではないかなと思って。
でもそういう自分だからこそ、お仕事をご一緒した方からの嬉しい言葉だったり、日々お客さまから届く感想のお便りにすごく励まされているんです。
虚勢を張るとかではなく、自分も責任があってここにいるんだという自信を持って、できるだけ対等な目線で仕事ができるようにというのが一番の目標です」
▲社内インタビュー中の吉野。「聞き上手」を目指して日々奮闘中です
加藤:
「商品ページを作る中で、最初の頃にメンターの先輩に言ってもらった “実感を伴っているか” という視点をいつも大切にしてきました。
油断しているとつい語感の良いそれっぽいフレーズを書いてしまいそうになるのですが、ちゃんと自分の中を一回通して、本当にそうなのか一度確かめてみるイメージですね。
引き続きそれは大切にしつつ、他のスタッフが担当している案件も自分ごとととして考えられるようになれたら、というのは最近特に思っています。そうして得られた気づきを自分の仕事に活かしていけたら嬉しいです」
須賀:
「入社当初先輩が言っていたこと、『北欧、暮らしの道具店のコンテンツは、商品も読みものも全部が会社総出で準備したギフトだよ』という言葉の意味を、最近になってすごく実感しているんです。
一つのギフトがお客さまにちゃんと届くように、そして最後まで安心してお買いものを楽しんでもらえるように。社内で色んなチームがそれぞれの場所でベストを尽くしています。
3年働いてみてやっとあの時の言葉たちが沁みてきたからこそ、それをもう一度取り入れるチャンスなのかなと。感じたことがきちんと商品ページのアウトプットとしても出てくるように、より深いところまで考えを巡らせながら仕事をしていきたいです」
インタビューの最後に3人から出たのは、具体的な目標というより仕事に対する在り方に近い言葉でした。
新卒で入社したからこその難しさを感じながらもそれぞれの場所で考えを深めながら健やかに働く様子に、話を聞きながら元気をもらえた気がします。
この記事を読んでクラシコムに興味を持ってくださった方は、ぜひ新卒採用エントリーページもご覧ください。新しい出会いを心から楽しみにしています。
2025年新卒採用 エントリー
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