【梅とお肉の元気おかず】04:シャキシャキ野菜を巻いてぱくっと。まろやかな甘さの「梅生姜焼き」
編集スタッフ 藤波
暑い季節に無性に食べたくなる、すっぱいもの。その中でも、脇役として登場しがちな梅干しが主役になるおかずのレパートリーがあったら、夏の心強い味方になりそうです。
今月は、そんな梅干しが主役になるお肉のおかずを料理家の飛田和緒(ひだ かずを)さんに教わっています。
4品目は梅肉入りの生姜焼き。定番おかずの新しい美味しさを発見しましたよ。
定番おかずにまろやかな甘さをプラス
サラダ仕立ての「梅生姜焼き」
材料(2〜3人分)
豚しょうが焼き用肉…8枚
おろししょうが…大ひとかけ分
しょうゆ、砂糖、酒…各大さじ1と1/2
梅干し…1個(塩分15%ほど)
片栗粉…適量
油…大さじ1と1/2
レタス、きゅうり、ミニトマト…各適量
【下準備】
サラダの準備をしておく。レタスは食べやすい大きさにちぎり、きゅうりは薄切り、ミニトマトは半分に切る。
作り方
1. 梅干しは果肉をたたき、タネも一緒におろししょうが、しょうゆ、酒、砂糖と合わせておく。
2. 肉は半分に切り、片栗粉を薄くまぶす。
▲このひと手間でタレがお肉に絡まりやすくなります
3. 油で2を焼き、焼き上がりに1を合わせてよく絡める。
飛田さん:
「はじめに肉を焼きすぎてしまうと後から焦げるので、全体に火が通ったなと思ったら一度火を弱めて、じっくりタレを絡めましょう。
タレが全体に行き渡ったら再度火を強め、煮汁がなくなるまで炒めるといいです」
4. 器に野菜を盛り付け、3を汁気ごと上からのせる。
▲梅の甘さが加わった生姜焼きはシャキシャキ野菜との相性ばつぐん! お箸がとまりません
飛田さん:
「タネからも味が出るので、盛り付けの際はタネをのぞくか、お好きなかたはしゃぶり尽くしても。食べる際にはぜひタネの存在を食卓についたみなさんと共有してくださいね。
今回はサラダ仕立てにしましたが、たまねぎやピーマン、なすを一緒に炒めるのもおすすめです。
お肉が重たく感じるときは薄切りにしたなすを代わりにして、なすの生姜焼きにしてしまうこともあります。お好きな食べ方を色々試していただけたら嬉しいです」
到着してすぐに出してくださった梅ソーダや、試食の箸休めにと用意してくれた梅シロップで漬けたきゅうりの漬け物。
梅が大活躍のとびきり美味しい4品はもちろんのこと、飛田さん宅での取材を経て梅の楽しみ方の幅がぐんと広がった気がしています。
暑さにげんなりしてしまう日もあるけれど。梅パワーを借りて、程よく元気にやっていきましょう。
【写真】佐々木孝憲
もくじ
飛田和緒
東京都生まれ。現在は神奈川県の海辺の町で暮らす。毎日無理なく続けられる、作りやすい食材を使った、シンプルでおいしい料理が人気。著書に『素材ひとつで作りおく ひだめしの素』(KADOKAWA)、『塩、しょうゆ、みそで飛田式おかず』(西東社)、『ひだパン』(東京書籍)、『いちばんおいしい野菜の食べ方』(オレンジページ)、『常備菜』(主婦と生活社)、『ひだゴハン』(東京書籍)など多数。Instagram:@hida_kazuo
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