【梅とお肉の元気おかず】01:ジューシーお肉にたっぷりの香味ダレ。「カリカリ梅とネギのせ揚げ鶏」

編集スタッフ 藤波

暑い季節に無性に食べたくなる、すっぱいもの。その中でも梅干しは、どんなに疲れているときでも食欲がわいてくるパワーを持っている気がします。

けれど、普段の食卓ではご飯のおともや副菜など脇役として登場することが多いもの。今回はそんな梅干しが主役になるお肉のおかずのレシピが知りたいと思いました。

教えてくれたのは、料理家の飛田和緒(ひだ かずを)さんです。

幼い頃から梅が大好きで、年中通して梅は欠かせない存在だという飛田さん。教わったレシピはどれも夏バテを吹き飛ばしてくれるような元気の出る味で、料理が億劫になってしまう季節の心強い味方になってくれそうです。

1品目は、カリカリ梅入りの香味だれが暑さを吹き飛ばしてくれる揚げ鶏。がっつりスタミナをつけたいときにおすすめです。

 


お肉と香味ダレがいいコンビ。
がっつりさっぱり、やみつき揚げ鶏


材料(2〜3人分)

鶏もも肉…2枚(約450g)
塩…小さじ1/2
こしょう…適量
片栗粉、小麦粉…各大さじ2
揚げ油…適量

A
カリカリ小梅…8個(タネをとり粗く刻む)
長ネギの白い部分…1本(粗みじん切り)
万能ネギ…6本(小口切り)
しょうが…ひとかけ(みじん切り)
酢…大さじ4
砂糖…大さじ2
薄口醤油…大さじ2

 

作り方

1. カリカリ梅と野菜を切り、Aを全て混ぜ合わせておく。

▲初めは水分が少なく感じるかもしれませんが、時間を置くとネギから水分がたっぷり出てきます

 

2. 鶏もも肉は余分な脂をのぞいて、よく水気をふきとってから、塩とこしょうをふってなじませ、片栗粉と小麦粉を全体に薄くつける。

▲ぷにっとした余分な脂を取りのぞくことで、揚げあがりが均一になるのだとか

飛田さん:
「竜田揚げのようにガリッとした食感が好みの方は片栗粉だけにしてもいいです。

小麦粉と半々にすると、カリッとフワッとした仕上がりになりますよ」

 

3. 170度の油で6〜7分ほど揚げる。

 

4. 3は油をよくきってから、食べやすい大きさに切り、1をかける。

飛田さん:
「揚げ鶏はバットにあげてから2〜3分落ち着かせてから切るのがおすすめ。予熱で中までしっかり火が通って、肉汁がぎゅっと閉じ込められます。

お好きな大きさに切って、たっぷりのネギダレと一緒に召し上がってくださいね」

ザクザク、ジューシーな揚げ鶏とさっぱりとした香味ダレの相性はばつぐん。カリカリ梅の食感も楽しく、どんどん箸がすすんでしまいました。

次回は、お好きな野菜と一緒に食べる「梅豚蒸し」をご紹介します。お楽しみに。

 

【写真】佐々木孝憲


もくじ

 

飛田和緒

東京都生まれ。現在は神奈川県の海辺の町で暮らす。毎日無理なく続けられる、作りやすい食材を使った、シンプルでおいしい料理が人気。著書に『素材ひとつで作りおく ひだめしの素』(KADOKAWA)、『塩、しょうゆ、みそで飛田式おかず』(西東社)、『ひだパン』(東京書籍)、『いちばんおいしい野菜の食べ方』(オレンジページ)、『常備菜』(主婦と生活社)、『ひだゴハン』(東京書籍)など多数。Instagram:@hida_kazuo


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