【金曜の夜ふかし】第1夜:靴やカバン。おうちでじっくり、革のお手入れ。
編集スタッフ 二本柳
文・写真 スタッフ二本柳
金曜日は、夜更かし。
明日から週末のはじまり、はじまり!
せっせとお風呂に入って早寝する必要なんて無し。朝のアラームセットだって不要。
そんな夜は、「夜ふかし」しませんか?
好きな映画を観ながらウトウトしたり、ご褒美スイーツを買って帰ったり・・・
本日からお届けする特集は、そんな最高にハッピーな夜の過ごし方について。
大勢でにぎやかに楽しむ夜もいいですし、子供を寝かしつけたあとの静かな夜を1人おうちで満喫するのも魅力的。
そんな自由な夜ふかしのアイデアを、4回にわたってお届けしていきたいと思います。
第1夜:革のお手入れ。
ぽっかり予定があいた夜。みなさんなら何をしますか?
本日こちらで提案したいのは、革のお手入れをして過ごす、静かな1人の夜じかんです。
毎日愛用している通勤バッグや、お気に入りの一足など。革製品はちょっとしたお手入れをしてあげるだけで、一段とうつくしい艶を出してくれます。
たいせつな相棒とじっくり向き合う夜しごとは、おだやかに過ごしたい気分にぴったりではないでしょうか?
革のプロ「UNION WORKS」さんに教わりました。
革のお手入れについて教えていただいたのは、靴や鞄の修理を専門にする職人さんたちのお店「UNION WORKS(ユニオンワークス)」の花田さん。
つきつめると奥の深い革ですが、今回はどんな素材の革にも共通する、基本のメンテナンスについてお聞きしました。
わたしも花田さんに教わってから実際に家でやってみたのですが、革と向き合って黙々とお手入れしていると、いつのまにか無心になって気分もスッキリしてきました。
没頭できる夜しごとには、意外や癒しの効果があるのかもしれません。
革のケア。その基本は「保湿」。
・クリーム:M.Mowbray/Shoe Cream(「UNION WORKS」にて購入可能)
花田さん曰く、革のお手入れで何より大切なのは「保湿」。
「濡れたらダメ」というイメージの強い革ですが、実は人肌と一緒で水分や油分は必要。しっかりと潤いを与えて、健康な状態を保つことが基本なのだそうです。
言い換えれば、保湿さえしてあげればベースはOKということ!
健康な状態の革は、汚れも良い味となり、時間とともに自然と美しく変化してくれるのだとか…。
だから何も難しいことはありません。革のお手入れは意外にもシンプルでした。
※靴も鞄も、同じステップでお手入れしてあげます。
【必要なもの】
・乳化性クリーム
・ほこり取り用のブラシ(馬毛がベター)
・クリーム用のブラシ(豚毛がベター)
・不要になった布(コットン100%)
【ステップ】
[1] 空ブラシ(馬毛のやわらかいもの)で埃をかるく落とす。
[2] もうひとつのブラシ(豚毛など固めのもの)に乳化性クリームを薄くつける。
[3] うすく均一に塗りながら、1〜2分ブラッシングする。
[4] 5分程度置いてから(革の繊維まで染み込ませるため)、布で乾拭きする。
カバンのケアも基本は同じ。
カバンの場合も基本的には靴と同じ。でも表面積が広い分、靴クリームだと塗りにくい場合があるそうです。
そこで使いたいのが、ローションタイプのクリーム。
使わなくなったTシャツの切れ端など(コットン100%がベター)にクリームをとって、均一に薄塗りしていきます。
その後のステップは上でご紹介したものと同じです。
・ローション:WOLY/皮革用ローション
どうしても黒くなりやすい持ち手の部分には、ローションよりもロウの成分が多い「アニリンクリーム」を。
表面に保護膜をつくるイメージで、これを塗ってあげると汚れがつきにくくなるのだそうです。
・クリーム:M.Mowbray/Aniline Calf Cream(「UNION WORKS」にて購入可能)
雨にぬれた夜は、保湿を忘れずに。
メンテナンスは2週間に1回できたらベスト。それが難しい場合も、雨に濡れた日はなるべくケアしてあげると良いのだそうです。
というのも、雨が蒸発するときに革の水分や油分も一緒にとんでしまうため、革がカラカラに乾いてしまうから。乾いたまま放置していると、ヒビが入ったり汚れが目立ってしまいます。
だから濡れた部分が蒸発してしまう前にクリームを塗ってあげましょう。
革のケアは「保湿」が基本ですから、潤いを常に保つことが大切なのですね。
今夜はおうちでのんびり、革のお手入れをしませんか?
いかがでしたでしょうか?
ごはんを食べてお風呂も入って、子供が寝静まったあとに来る、静かでおだやかな夜のじかん。
クローゼットや靴箱から気になっていた革小物を取り出してみてください。
何も考えず、ひたすらキュッキュとお手入れする時間をすごしていると、不思議と頭も心もスッキリしてくるはずです。
そして夜もすっかり更けた頃には、お気に入りの靴や鞄がピカピカに・・・
翌日のお出かけや、翌週からの通勤がちょっとグレードアップしそうですね。
みなさんも、ぜひ今夜はそんな夜ふかししませんか?
(つづく)
花田吉博(「UNION WORKS」渋谷店)
「UNION WORKS(ユニオンワークス)」は、靴やカバンのリペアーを専門とするお店として1994年に工房を構え、96年に「UNION WORKS SHIBUYA」としてオープン。現在、渋谷の他に銀座、青山、新宿、川崎に展開。確かな技術で心のこもったお直しを提供する。http://www.union-works.co.jp/
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