【わたしの、旅の思い出】第3話:プリント派?それともSNSを活用派?旅上手なひとの写真整理のマイルール
編集スタッフ 大貫
(写真1枚目 桜井かおり)
全4話で「わたしの、旅の思い出」の特集をお届けしています。
第2話に引きつづき、旅好きのおふたりにご登場いただき、旅の思い出の残しかたについてお話を聞いていきます。
ひとり目は、音楽家で3歳の息子さんの母でもある良原リエさん。ふたり目は、カフェオーナーでありながら自身でパリ旅行を主催するほどの桜井かおりさん。
第3話のテーマは、旅先の写真について。たくさん撮ったものの、どう保管したらいいのか悩むことも多いのですが、お二人はどのように思い出を残しているのでしょうか。
手にとって、眺めて。旅の余韻にひたります(良原さん)
(撮影 良原リエ)
「お気に入りを印刷して飾る」が、マイルール
良原さんの場合は、印象的だった長旅などは気に入っている写真を印刷して、リビングに置いておくといいます。
手にとって眺めるだけでなく、ふと家事の合間に目に留まるだけでも旅の余韻に浸れるのが、印刷した写真ならではの魅力かもしれませんね。
良原さん:
「写真を印刷して飾っておくと、家族や遊びにきてくれた友人とも、自然と話がはずむんです。しばらく飾って楽しんだら、旅ごとに箱にざっくりと収納していますよ。
ただ息子が産まれてからは、なかなか小まめに印刷する時間の余裕がないのも事実で……。
まだ先になると思いますが、撮りためた息子の写真をフォトブックにしてみたいなと目論んでいます。何冊か作って私や主人の両親・祖父母にもプレゼントできればと考えています」
そんな良原さんが特に気に入っている思い出の旅の写真を2枚ご紹介いただきました。
良原さんの、旅の思い出photo
(撮影 良原リエ)
(1)カラフルな家の中にときめいた、ブルガリアの旅
良原さん:
「ブルガリア旅行で印象的だったのが『明るい色の壁やドア』でした。明るい色が家にあるっていいなぁとインスピレーションを受けて、わが家も、賃貸住まいでできる範囲ですが、暮らしに色を取り入れて楽しむように。気分が上向きになるし、長年かけて少しずつ集めてきたアンティークの楽器も居心地よさそうにしていて、色のパワーってあるんだなと日々実感しています」
【訪れた場所と時期】ブルガリア(2010年)
(撮影 良原リエ)
(1)広い公園を貸し切り状態で楽しんだ、広島の旅
良原さん:
「こちらは広島の祖父母が住んでいる町にある公園でのひとコマです。広々として素敵な公園ですが、この時は私たち家族以外誰もいなくて貸し切り状態。この経験をして、広々とした場所で子育てをしてみたいと思うようになりました。その夢を忘れないようにこの写真をよく眺めています」
【訪れた場所と時期】広島、2013年
わたしの旅の思い出が、だれかの旅支度に役立つかも(桜井さん)
(撮影 クラシコム)
「見たまま載せる」が、マイルール
桜井さんは、旅の写真をInstagram(インスタグラム*)に載せて残しているそう。
写真ひとつひとつをチェックして現像し、旅ごとにアルバムを作るとなるとちょっと大変ですが、旅先でもインターネットさえあれば写真を気軽にアップできるインスタグラムは便利ですよね。
当店でも活用しているスタッフが多いのですが、桜井さんの旅の思い出を残すためのマイルールを尋ねてみました。
桜井さん:
「以前は自分で運営しているブログに旅行記を書いていたこともあって、旅の参考にしたいと私のインスタグラムをご覧くださる方が多いようなんです。
だから私が買ったものや食べたもの、そしてお店のインフォメーションがきちんと伝わるように、店名・地名・メニューなど分かる範囲で載せています。私の旅の思い出が、だれかの旅の計画に役立ったら嬉しいなと思っていて。
もうひとつ気をつけていることは、食べ物の写真をあまり加工しすぎないこと。せっかく楽しみに訪れたのに、イメージと全く違うお料理だったら悲しいですものね」
桜井さんにも、とくに印象的だった旅の思い出の写真を2枚ご紹介いただきます。
*Instagram(インスタグラム)…インターネット上の写真共有サービス。
桜井さんの、旅の思い出photo
(撮影 桜井かおり)
(1)「女3人、1日6食」美味しいもの三昧の、台北の旅
桜井さん:
「これまではパリやロンドンが多かったのですが、2015年は台北にも行ってみました。雑貨もかわいいし食事も美味しいので、気に入って何度か訪れています。最近は台北の街にも慣れてきて、安くて感動のおいしさの店を見つけられるように。なんと水餃子2皿とサンラータン3人前で合計800円足らず、しかも絶品の美味しさ!忘れられない旅先のひとコマです」
【訪れた場所と時期】台北(2016年)
(撮影 桜井かおり)
(2)自分でツアーを主催した、パリ旅行
桜井さん:
「何度も訪れているパリですが、自分でツアーを主催してみなさんと一緒に訪れたこともあります。そのときの思い出といえば、カフェ『ラデュレ』で食べた朝ごはん、お天気に恵まれたパリの週末恒例『ヴァンヴ蚤の市』、エッフェル塔の元でのピクニック……。パリに来るとお決まりで訪れる場所でも、また違う大切な思い出となりました」
【訪れた場所と時期】パリ(2014年)
「誰とシェアするか」で写真の残し方を決めてみる
いつも、写真をたくさん撮るのですがそのあとどうしようかな、、と思いつつ放置してしまうことも多かった旅の写真。
今回お話を伺って、家族や友人と旅の写真を楽しむことが多い良原さんは「印刷」、カフェのオーナーでもある桜井さんは多くの方と情報交換をしたいから「SNS」と、誰と楽しむかで写真の残しかたを使い分けるのもいいなぁと感じました。
さて続いての第4話は、 “旅先でつい持って帰ってきてしまうものの残し方” について伺います。どうぞお楽しみに。
良原リエ(音楽家)
主にアコーディオンやトイピアノの鍵盤奏者。古いアコーディオン、トイピアノ、オルガンやトイ楽器を多数収集し、演奏する。最近は料理、庭、子育てなど暮らしまわりの文筆、スタイリングを雑誌、webの連載などで手掛けることも多い。Instagramのアカウントは「@rieaccordion」。http://tricolife.com/
▽良原リエさんの著書
桜井かおり(café Lottaオーナー)
2001年に東京・世田谷の松陰神社前商店街にcafé Lottaをオープン。オーナーとして店に立つ日々。夫と2人の息子と(大学2年生と高校1年生) 9歳のトイプードル つぶ との 4人と1匹の暮らし。Instagramのアカウントは「@kaorilotta」。
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