【わたしの、旅の思い出】第4話:「お気に入りのチケット」や「おしゃれな瓶」も、大切な旅の思い出として残そう。
編集スタッフ 大貫
(写真1枚目 良原リエ)
全4話で「わたしの、旅の思い出」の特集をお届けしています。
第2話から引きつづき、旅好きのおふたりにご登場いただき、旅の思い出の残しかたについてお話を聞いていきます。
ひとり目は、音楽家で3歳の息子さんの母でもある良原リエさん。ふたり目は、カフェオーナーでありながら自身でパリ旅行を主催するほどの桜井かおりさん。
第4話のテーマは、チケットやおしゃれな瓶など。わざわざ買ったお土産ではないけれど、デザインが気に入ったり、思い出が詰まっていたり、どうしても手放せずに持って帰ってきてしまうものってありませんか?
そんなアイテムの残しかたについて、おふたりに伺います。
たった1つだけでも、旅の記憶はよみがえります(良原さん)
(撮影 良原リエ)
「本当に好きなものを1つだけ」が、マイルール
良原さんも、海外旅行では電車やバスのチケット、地図、美術館の入場券、レシートまでもが可愛くて捨てられないことがあるといいます。
しかし以前に、旅先で天候不良による移動のトラブルに見舞われた経験をしてから「やっぱり旅のときは身軽がいちばん」と考えるようになったのだとか。
最近の旅行では、持って帰るべきかどうかをじっくり検討しているそうなんです。
良原さん:
「昔はよく旅のあいだに日記を書き、チケットを貼り付けていました。いま見返しても、紙の質感、フォント、デザインなど色々な要素から旅の記憶がよみがえってくるほどなんですよ。
でも最近はちょっと考えかたが変わって、身軽に旅行したいという思いが強くなってきました。そんななか、どうしても捨てられなかったのが、写真にあるブルガリアのバスチケット。
大切に持ち帰ってきて、今もリビングに飾っています。本当に好きなものを厳選して一つだけ。今はそれで充分だなと感じています」
そんな良原さんが特に気に入っている旅の思い出アイテムを2つご紹介いただきました。
良原さんの、旅の思い出アイテム
(撮影 良原リエ)
(1)ポスターのように飾れる、スウェーデンの紙袋
良原さん:
「スーパーやデパートの紙袋も、チケットと同じようについ持って帰ってきてしまうもののひとつ。日本のものとデザインやロゴの雰囲気が違うところがいいなと思うんです。基本的には友人にお土産を渡すときに使ってしまうのですが、このスウェーデンで手に入れた紙袋(写真右)は気に入って手放すことができず、いまもリビングの壁にポスターのように飾っています」
【訪れた場所と時期】スウェーデン・ヨーテボリにあるデパートで(2010年)
(撮影 良原リエ)
(2)お国柄を楽しめる、各国のポストカード
良原さん:
「ポストカードも好きです。よく手に取るのは、その国の象徴や観光名所をモチーフにしたもの。ベタに国名や地名が入っているものも、旅ならではだと思います。観光客気分丸出しのポストカードで、友達や仕事仲間に旅先から手紙を書くのも楽しいですし、持ち帰ったものも普段の手紙やちょっとした連絡にどんどん使っています。」
【訪れた場所と時期】ブルガリア、ドイツ、オランダ、ポルトガルなど(随分前から〜現在まで)
ショップカードから、コースターや空き瓶まで、思い出たっぷりです(桜井さん)
(撮影 桜井かおり)
「まとめて1つのケースに」が、マイルール
自身でツアーを企画するほどの桜井さんは、旅先で行ったお店のことやそこまでのアクセス方法をのちのち振り返ることも多いのだとか。
だからショップカードや入場券、鉄道のチケットなども持ち帰ってくるようにしていらっしゃるそう。
どんどん溜まってしまう紙ものは、無印良品のファスナーケースに入れればOKというマイルールを設けることで、整理整頓の負担が軽くなったといいます。
桜井さん:
「あいにく、細かくファイリングできるほど小まめなタイプではないので、このケースを活用しています。あとから買い足すことも可能で、同じサイズ・色のケースで揃えられるから、それだけですっきりと整理できた印象になると思います。
旅の時期もわかるから、航空券やホテルの領収書も入れておくし、かわいいペーパーナプキンや、ビールを飲んだ店のコースターも、何でも入れてます。
あとは美味しかったお店や、誰かに教えてあげたいお店は、ショップカードを2枚いただくのも、小さなマイルール。1枚は自分用で、もう1枚は友人などに渡す用とすると便利なんですよ」
そんな桜井さんが特に気に入っている旅の思い出のアイテムを2つご紹介いただきました。
桜井さんの、旅の思い出アイテム
(撮影 桜井かおり)
(1)カトラリー入れに使える、ヨーグルトの瓶
桜井さん:
「私はとにかく美味しいものが大好きで、旅先のスーパーで食材を買って自分で料理するというスタイルも好きなんです。こちらはパリで朝食用に買ったヨーグルトの瓶。素焼きのような素朴さがかわいくて、訪れるたびに持って帰ってきてしまいます。カトラリーを入れにちょうどいいので、私のカフェでも自宅でも毎日使っています」
【訪れた場所と時期】パリのデパート(随分前から〜現在まで)
(撮影 桜井かおり)
(2)いくつあってもいい、紅茶の空き缶
桜井さん:
「最近は日本でも見かけるようになった紅茶ブランド『KUSMI TEA』も、パリで買うお気に入りのひとつです。缶のデザインが素敵なので、大好きなんです。パンを3切れほど入れるのにちょうどいいサイズなので、私のカフェでもペーパーナプキンをしいてお出ししていますよ」
【訪れた場所と時期】パリのデパート(随分前から〜現在まで)
旅好きのおふたり、良原さんと桜井さんにご協力いただきながら、全4話で「わたしの、旅の思い出」をお届けしてきました。
私・大貫は旅の思い出アイテムをつい眺めるだけになってしまうのですが、良原さん、桜井さんのお二人は、お家やお仕事場で活用されていました。
素敵に活用されているお話を伺ってみて、私が次に旅に出るときは、家に帰ってからも使って楽しめそうなパッケージ探しに夢中になりそうです。笑
今回の特集で、みなさんにも旅の思い出の残し方を振り返っていただければ嬉しく思います。
良原リエ(音楽家)
主にアコーディオンやトイピアノの鍵盤奏者。古いアコーディオン、トイピアノ、オルガンやトイ楽器を多数収集し、演奏する。最近は料理、庭、子育てなど暮らしまわりの文筆、スタイリングを雑誌、webの連載などで手掛けることも多い。Instagramのアカウントは「@rieaccordion」。http://tricolife.com/
▽良原リエさんの著書
桜井かおり(café Lottaオーナー)
2001年に東京・世田谷の松陰神社前商店街にcafé Lottaをオープン。オーナーとして店に立つ日々。夫と2人の息子と(大学2年生と高校1年生) 9歳のトイプードル つぶ との 4人と1匹の暮らし。Instagramのアカウントは「@kaorilotta」。
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