【35歳ヨーロッパひとり旅】第5話:いざコペンハーゲンへ。ある人との出会いで、グッと楽しくなった旅のはじまり
編集スタッフ 田中
コペンハーゲンをより楽しめた、あるおばあちゃんとの出会い。
はじめてヨーロッパを旅した、わたし・田中のひとり旅をイラストと共にお届けしている不定期連載です。
オランダ・アムステルダムでの滞在を終え、次は北欧の玄関口といわれる、デンマーク・コペンハーゲンへ移動しました。コペンハーゲンでの過ごし方は、一人で右往左往していたアムステルダムとは違い、現地在住の日本人の方にアテンドしてもらうことが決まっていました。
実は、その方とは初対面。もともとわたしが通う美容室の店長さんのお知り合いで、「一人でデンマークに行くから不安だ」とこぼしたところ、紹介してくれたのです。
なんとも不思議なご縁。その方は70代の女性で、そんなに年上の友人はこれまでいなかったので、多少の不安はありました。でも、日本を発つ前からメールでやり取りしていたので、割と落ち着いて対面の時を迎えられたんです。
Tさん:あら! あなたが田中さんね!
わたし:Tさん! 空港まで迎えにきてくださって、ありがとうございます。
白髪がきれいで元気なTさんと、もう一人ご友人だという日本人女性Nさんが待っていてくれ、予約していたホテルまで案内してもらい本当に助かりました。
こうしてコペンハーゲンの旅は、ひょんなご縁のTさんたちとの出会いから幕開けしました。
初日は夕食をとりつつ、滞在中の観光プランをたてます。初対面だけれど、積極的に話してくださるお二人。
Tさん:田中さん、何に興味があるの? 北欧のデザインとか好きなのね、だったら、市内のデザインミュージアムもいいし、郊外のルイジアナ美術館も面白いわよ。お城もいいわよ〜! あと雑貨が好きなのね、ここのお店はとっても素敵よ!
Nさん:電車やバスに割と乗りそうだから、観光客向けの交通カードを買ったらいいわね。明日の朝一番でここに行くと手に入りますよ!
わたし:……..。
次から次へと出てくる提案に、実を言うと押され気味だったわたし。けれど、夕食を囲みながらだんだんと打ち解けて、自分がしたいことを少しずつ伝えていきました。それに対して二人がいろいろと提案してくれて、滞在中の予定がかなり充実して、わくわくと期待が膨らんだのを覚えています。
翌日は、昼間はぶらぶら街歩きをし、夕方にNさんと繁華街で待ち合わせました。デンマークで有名な老舗デパートIllums Bolighus(イルムス・ボーリフース)のバーゲンセールに連れていってもらったのです。
それまでも雑貨屋さんを歩きまわってはいたけれど、物価の高さに目を白黒させていたので、このバーゲンセールはとても助かりました。欲しかった陶器の花器が見つかったり、定価だと高い雑貨がおトクに買えたり。
いま振り返ると、昼間は一人で行きたい場所を自由に見てまわり、夕方になるとTさんかNさんと合流して、夕飯をご一緒しながら一日の出来事を話したり、翌日の行き先の相談をしたりと、たっぷりお世話になったんです!
程よく自由に、程よく委ねる。20代の頃はこれができませんでした。人に甘えたり、頼ったりするのが苦手だったのです。けれど異国の地で、自分の力じゃどうにもできないことの方が多いことも手伝って、その殻を破れたのかなと思います。
次回から、歴女のわたしがお城をまわったり、郊外へ電車の旅に出たりします。このあとも、気楽にお読みいただけたら嬉しいです。
▼前話はこちらから
「オランダ最後の夜、見たこともない「魚」料理にチャレンジする気になったワケ」
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