【365日、模様替え】第3話:マッチに火をつけ、ろうそくに。夜には、夜のインテリア。
編集スタッフ 糸井
東京都、落ち着きのある商店街を抜けたところにあるマンションに住む、フォトグラファー・上原未嗣(うえはらみつぐ)さん。ひとり暮らしのインテリアを、全4話でお届けしています。
第1話では、間取りやレイアウト、第2話では模様替えのマイルールについてご紹介しました。
3話目では特別に、夜のインテリアにお邪魔してみました。今回は、写真集のような気分でお楽しみくださいませ。
照明をつけて回って、夜には夜のインテリアを
▲リビングの角に置かれた椅子は、夜の特等席。この椅子に座って、本を読んだり、ぼーっと過ごすのが至福時間。
夜には、夜のインテリアを楽しめるように。上原さんの夜時間は、まずは照明をつけて回るそう。
部屋のあちこちにしつらえた照明はおよそ7つ。床の上のミニランプから始まり、マッチに火をつけて、散りばめられたろうそくにも。アロマキャンドルの香りが漂ってきました。
上原さん:
「リビングは夜に過ごしたくなる場所にしたかったんです。だから模様替えするときも、昼ではなく暗くなった頃にすることが多いですね。
ちょっと暗めの落ち着いた空間が好きなので、照明は常に探しているかもしれません」
▲戸棚のディスプレイにも、スポットライトを当てるようにシェードランプを配置。それだけで、昼とは違う表情があらわれます。
素朴な雑貨たちは、ライトアップでこのように
▲ドイツのピッチャー、野球ボール。下には泥染めが美しい、アフリカの布を敷いて。
リビングの窓際に置かれた棚も、夜にひときわ姿をあらわすスポット。
上原さん:
「ここは、白い小物をテーマにあつめた場所。時計やコップ、小ぶりの花器など、愛らしくもひとつひとつは素朴で、そこまで目立つものではないものたち。これを、それぞれの部屋を作ってあげるように配置してみています。
そうするとフォルムが引き立つというか、主役級に見え出すのが不思議で。ちょっとお店のディスプレイみたいで、気に入っているんです」
収納スペースも、まるで展示のように
押入れの上には、本やパンフレット、コピー機などの仕事道具が並びます。そんな収納スペースも、ちょっとの工夫で展示の一角のような印象に。秘密は、天井にとりつけたスイッチ式のライトのようです。
上原さん:
「最近の新入りが、この小さな間接照明です。見つけた奥の壁にも布を貼るだけで、ぐっと雰囲気が出てきました」
掃除ついでに煩雑に置いてみたら……
▲置かれた大ぶりの花器がおもしのようで愛らしい。赤基調の絨毯は、ネットショップで見つけた1930年代のもの。
最後はこちら。リビングの床に煩雑に陳列された本も、最近配置換えしたところのようです。
上原さん:
「もともとこれらの本はテーブルの上に置いていたんですが、掃除ついでに一旦床に避難させたら『あれ、いいかも』と思って。考えずになんとなく置いてみるだけでも、新しいレイアウトが見つかるから、やっぱり模様替えは奥深いです」
そんな上原さん宅の、夜のインテリアツアー。昼の姿とは打ってかわって、夜はしっとりと美しく、美術館のよう。レコードのA面B面のように、時間によって味わえる部屋、いいなあ……とため息が出っぱなしでした。
いつかわたしも、と妄想しつつ、今夜はこのあたりで。お邪魔いたしました。
▲そうそう、こちらは、寝室のベッドの隣にある書斎スペース。窓の近くにあるのが気に入っているそう。机の上には、ウイスキーボトルや革のコップが並んでいました。
(つづく)
【写真】上原未嗣本人
もくじ
上原未嗣
フォトグラファー。1989年、山口県生まれ。25歳頃に思い立ち上京。その後渡仏をきっかけに写真を学ぶ。現在は、フリーランスとして活動中。当店の特集でも度々登場している写真たちはどれも美しく印象に残る。Instagramは@mitsuguuuから
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