【疲れた日こそフライパンパスタ】01:とろりと濃厚、レモンが香る「帆立と枝豆のレモンクリームパスタ」
編集スタッフ 吉野
お家ご飯でも外食でも身近なメニューのひとつ、パスタ。
けれど我が家の場合、家でおいしく作るのは意外と難しく、ソースのレパートリーもマンネリしがちです。お湯を沸かしてパスタを茹で、ソースを作る。加えて洗い物の多さも考えると、もう少し気楽に作れたら嬉しいなあと感じていました。
疲れた日でも、フライパンひとつで簡単においしく作れる。そんなパスタレシピを、料理家の柚木さとみさんに教えていただきました。
「フライパンで一緒に作ると、パスタのグルテンが溶け出た茹で汁をそのまま使うので、その分乳化がしやすく水分と油分がしっかり混ざり、とろみのあるソースを作りやすいんです」と柚木さん。
忙しい平日の夜にも、予定が詰まった休日にも。この特集ではフライパンひとつを使って、手軽においしく作れるパスタのレシピを、全4話でお届けします。
第1話は、まだまだ暑さが残る頃にぴったりな、レモンクリームソースのパスタ。下処理もほとんどなく、気軽に作れますよ。
濃厚ソースがパスタに絡んでおいしい!
爽やかレモンクリームのパスタ
材料(2人分)
パスタ…ペンネ120g、またはロングパスタ160g
※ロングパスタの場合は半分に折って使用します
ホタテ…8粒(100〜120g)
枝豆(茹でたもの)…170g
オリーブオイル…大さじ1
水…2カップ
塩…小さじ3/4
生クリーム…大さじ6(90ml)
ケイパー…適量 ※お好みで。無くてもおいしくいただけます
黒こしょう…お好みで
レモンの皮…1/2個分
作り方
1. 下処理をする
ホタテを4等分に切り、枝豆はさやからはずす(薄皮は剥かなくてOK)。
レモンの皮をおろし器などで削る。
柚木さん:
「ホタテの分量はグラム数を目安にしていただければ、どんな大きさでも使えます。
ベビーホタテなど小さいものを使う場合は、切らずに使って大丈夫です。冷凍のものは、解凍しておいてくださいね」
2. ホタテを炒め、水、塩、パスタを入れて沸騰させる
フライパンにオリーブオイルをあたため、中火でホタテの表面が白くなるくらいまで炒める。
水、塩、パスタを入れて強火にかけ、沸騰したら火を弱めて蓋をする。
柚木さん:
「ロングパスタを半分に折って使う場合は、くっつきやすいので、茹で始めによく混ぜるのがポイントです」
ときどき混ぜながら加熱する。
3. 茹で時間の1分前に蓋を外し、残りの材料を加えてよく混ぜる
▲「生クリームを入れる前の水分量の目安は、フライパンの底に少し残っているくらいです」と柚木さん
強火で余分な水分を飛ばす。
生クリーム、ケイパー、レモンの皮の半量を加えてソースにとろみがつくまでよく混ぜる。
柚木さん:
「ケイパーは植物のつぼみを酢漬けにしたもの。レモンの酸味を補ってくれます」
ソースにとろみがついてきたら枝豆を加えて混ぜ、味をみて塩で整える。
柚木さん:
「枝豆は早く入れすぎると薄皮が分離してしまうので、一番最後に。
他の材料はどんな順番でも大丈夫です」
4. 器に盛り、残りのレモンの皮をトッピングしオリーブオイル少々をまわしかける
仕上げにレモンの皮を削り、オリーブオイルを回しかけて香りづけしたら完成です。
粉チーズをかけてもおいしいですよ。
柚木さん:
「今回作ったような重ためソースには、太く短めのショートパスタがぴったり。ソースがよく絡みますし、伸びにくいので茹で具合を慌てずに調節しやすいところもいいですね。
普段ショートパスタを使わないという方にもおすすめ。ペンネ以外のパスタでもOKです。
もったり具合は水分量や生クリームの乳脂肪分の濃度によって変化するので、お好みで試してみてくださいね」
***
ひと口いただくと、ホタテと枝豆の相性のよさにびっくり。ケイパーも、柔らかなクリームの中でいいアクセントになってくれます。
レモンは皮を削って使うことでクリームに隠れてしまうことなく、さっぱりと程よい風味になることも発見でした。
次回は秋を感じる味、なすとオイルサーディンを使った和風パスタをご紹介します。どうぞお楽しみに。
【写真】佐々木 孝憲
もくじ
柚木 さとみ
料理家。古民家をセルフリノベーションしたアトリエで料理教室「さときっちん」を主宰しながら、企業や雑誌、メディア向けのレシピ提供のほか、スタイリングや空間作りなど”食”を含めた暮らし方の提案を行っている。近著に『友だちと、空の下で、ゆるく料理を楽しむ。女子キャンプごはん』(グラフィック社)がある。HP:https://yugisatomi.com/
Instagram:@yugisatomi
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