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【ホットプレートで気楽ごはん】後編：折りたたみ餃子に、羽つきおにぎり。ひと工夫で楽しい、ごはん同盟しらいのりこさんの簡単アイデア3つ

ライター　小野民

一家に一台といっていいほど、おなじみの調理家電であるホットプレート。でも、便利さのわりには活用しきれていない場合も多そうです。

そこで今回は、料理家のしらいのりこさんに、ホットプレートでつくる料理を前後編で教えてもらっています。後編では、家族や友達と一緒に、わいわい楽しめるアイデア３つを紹介します。

前編のレシピはこちら

何が入ってる？もお楽しみ
具材いろいろ「折りたたみ餃子」

用意するもの

・餃子の皮（大判サイズがおすすめ）
・具材…キーマカレーのタネ※、キムチ、明太子、チーズ、韓国海苔、大葉、しらす、もち、ベーコン、ディルなど（この日は上記の食材を用意しましたがなんでも自由！）

※キーマカレーのタネ
豚ひき肉30g、カレー粉小さじ¼、味噌小さじ1/3を混ぜておく

作り方

1. 餃子の皮に具材をのせて、折りたたむ

何でも好きな具材をのせて、餃子の皮のへりに水をつけ、ぱたんと折りたたむだけ。

2. フライ返して押しながら2分ほど焼く

ホットプレートに油を入れて250度で熱し、1を並べ入れて焼きます。

急に焦げ付くことはないので、つくりながら置いて大丈夫。全部並べ終わったら次の工程へ。

3. 熱湯1/4カップを入れて蓋をし、1分焼く

しらいさん：
「ここで必ず熱湯を入れること。普通に餃子をつくるときにもいえることですが、水を入れるとべちゃっとしちゃいます。熱湯を入れることで、蒸されてもちっとした皮の食感になりますよ」

蓋をあけ、水分が飛んだらお好みでゴマ油をまわしかけても。そのままでも食べられるもの、すぐに火が通るものだけをはさんでいるので、あっという間に完成です。

今回はみんなでつくったものをランダムに置いたので、何が入っているかは食べてのお楽しみ。

しらい：
「具は本当になんでもいいんですよ。といいつつ、野菜はかさがあるから意外と包むのが難しいことも。たとえばカニカマ、ちくわ、えのきなどは、包みやすくてオススメです。明太子やキムチのように味がついているものを具にすれば、タレいらずでさらに楽ちんです」

いろいろな味に当たる楽しさと、ちょうどいい一口サイズで、手が止まりませんでした。何を入れたらおいしいかな？意外性があるかな？と考えて準備するのも楽しそうです。

とろりチーズでひと味違う
「羽根つきおにぎり」

用意するもの

お好みのおにぎりと、ピザ用チーズ適量

作り方

1.おにぎりを焼く

ホットプレートを250℃に温め、薄く油を入れてなじませたらおにぎりを並べます。

2分ほど焼いて焼き目がついたらひっくり返します。

２.チーズを溶かして、おにぎりにまとわせる

両面にこんがり焼き目がついたら、おにぎりの横にピザ用チーズを大さじ2ずつ置いていきます。チーズが溶けたらおにぎりをのせ、チーズの縁に焼き目がつくまで焼いたら完成です。

しらいさん：
「モッツアレラチーズが入っているとよく広がりますが、溶けるものならばなんでもOK。カリカリになるまで待たないで、溶けたチーズをまとわせる感じで持ち上げれば、ちゃんと固まってカリッとなります」

おまけに、今回焼いたおにぎりの作り方も教えてもらいました。

【おかかチーズ】
ご飯200g、かつお節1pc（2g）、しょうゆ少々、ピザ用チーズ大さじ1を混ぜ、3等分して丸める。

【ツナマヨたくあん（チュモクパプ）】
ご飯200g、たくあん千切り大さじ1，ツナ（油煮）30ｇ、マヨネーズ小さじ1、黒煎りごま小さじ1/2を混ぜ、3等分して丸める

【ハムケチャップ】
ご飯200g、ハム２枚（5mm角に切る）、ケチャップ大さじ1と1/2、ピザ用チーズ大さじ1、乾燥パセリ少々を混ぜ、3等分して丸める。

しらいさん：
「おにぎりはふりかけを混ぜたものや、炊き込みご飯を焼いてもOK。余ったご飯で全然いいんです。卵液にくぐらせて焼いてもおいしいですよ」

プレートの隙間で焼いても。
最後まで「あったかい枝豆」と「焼きトウモロコシ」

【あったか枝豆】
ホットプレートを250℃に温め、オリーブオイル大さじ2、にんにく粗みじん1/2片、赤唐辛子輪切を入れる。香りが立ったら茹でた枝豆（250g）を加えて炒め、粗塩少々をふり保温する。

【焼きトウモロコシ】
茹でたトウモロコシは2～3等分に切る。ホットプレート250℃にバター20gを入れて溶かし、トウモロコシを転がしながら焼く。途中醬油適量を塗り、焼き目がつくまで焼いたら保温する。

しらいさん：
「保温し過ぎてダメになるものではないので、ずっと熱々のおつまみを楽しめますよ」

今回は全面で焼きましたが、メイン料理で空いたスペースに置いて、少量を調理するのにもオススメなアイデアです。

どちらもビールによく合いそうなお味。茹でるだけ、焼くだけになりがちな枝豆とトウモロコシに一工夫が加わったこととホットプレートの保温効果で、とびきりの後をひくおつまみになっていました。

のんびり、気楽に。休日はプレートを囲んで

前後編を通して、ホットプレートってこんなに頼れるんだ！とあらためて実感することになったこの企画。

どーんと広いプレートで大らかに、食材も、気楽な調理も受け止めてくれるなんて、もっと使わなくちゃもったいない。ひとりじゃなくて、みんなで囲めるのもいいところ。つくるところから一緒にできる料理の幅を広げて、気楽なごはんを楽しんでいきたいです。

【写真】濱津和貴

お米料理研究家。夫、ジュンイチ氏と二人でにごはん好きの炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活動中。おいしいご飯の炊き方やお米の料理、ごはんに合うおかずなどのレシピ考案でTV、雑誌などのメディアを中心に活動中。近著に『ごきげんな晩酌~家飲みが楽しくなる日本酒のおつまみ65』、『お弁当はこれでいいのだ』、『ストウブで米を炊く』など。voicy「しらいのりこのきょうもおかわり」月～金配信中。https://linktr.ee/shirainoriko

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