【梅とお肉の元気おかず】03:夏バテや夏風邪のお助けに。「梅肉入り鶏団子のスープ」

編集スタッフ 藤波

暑い季節に無性に食べたくなる、すっぱいもの。その中でも、脇役として登場しがちな梅干しが主役になるおかずのレパートリーがあったら、夏の心強い味方になりそうです。

今月は、そんな梅干しが主役になるお肉のおかずを料理家の飛田和緒(ひだ かずを)さんに教わっています。

3品目は、夏バテしてしまったときにもおすすめの「鶏団子スープ」です。

 1品目から見る

 


疲れた体にじんわり染みる。
15分でできる、夏のお守りスープ


材料(2人分)

鶏もものひき肉…150g
たまねぎ…60g
梅干し…1個(塩分15%ほど)
みそ…小さじ1
片栗粉…小さじ2

生キクラゲ…2枚(約30g)
きゅうり…1/2本
香菜…約4本 ※苦手な方は代わりにミニトマトなどを入れても◎

塩…ひとつまみ
黒胡椒…少々
ナンプラー…小さじ1/2

【下準備】
たまねぎはみじん切りに、きゅうりとキクラゲは細切りにしておく。

 

作り方

1. 梅干しの果肉はたたき、タネもとっておく。

 

2. 鶏ひき肉、たまねぎ、みそ、たたいた梅干し、片栗粉を合わせて練り混ぜる。

 

3. 鍋に湯300ccを沸かして、2をスプーンで一口大の大きさにすくって鶏団子を作り、落とす。残しておいたタネと一緒に火が通るまで煮込む。

▲強めの中火だと5分ほどで煮えました。タネも一緒に煮出すことでたっぷり旨味が出ます

 

4. 鶏団子が煮えたら、キクラゲときゅうりを合わせてひと煮する。味をみてから、塩とナンプラーで味をととのえ、黒胡椒をひき、好みで香菜を添える。

飛田さん:
「さらにさっぱり食べたい方は、途中で黒酢を加えても美味しいです。

ご飯が重たく感じるときには春雨を追加すれば、このスープだけでも満足できる一食になりますよ」

***

スープを一口飲んで思わず、「はあ〜」と声が出ました。じんわり染み出た梅の出汁とふわふわの鶏団子、やさしい味付けがたまりません。間違いなくこの夏のお守りスープになりそうです。

次回は、定番おかずに梅が加わった生姜焼きをご紹介します。お楽しみに。

 

【写真】佐々木孝憲


もくじ

 

飛田和緒

東京都生まれ。現在は神奈川県の海辺の町で暮らす。毎日無理なく続けられる、作りやすい食材を使った、シンプルでおいしい料理が人気。著書に『素材ひとつで作りおく ひだめしの素』(KADOKAWA)、『塩、しょうゆ、みそで飛田式おかず』(西東社)、『ひだパン』(東京書籍)、『いちばんおいしい野菜の食べ方』(オレンジページ)、『常備菜』(主婦と生活社)、『ひだゴハン』(東京書籍)など多数。Instagram:@hida_kazuo


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