【北欧をひとさじ・冬】スウェーデンから軽井沢へ。澄み切った空気と静かな時間を味わう冬の習慣(前編)
お気に入りのマグカップで紅茶を飲んだり、夜は明かりを落としてキャンドルを灯したり、煮詰まったときにfikaと称して甘いものを食べたり。北欧の暮らしからヒントをもらうことで、日常が彩られていることを感じます。
動画コンテンツ『北欧をひとさじ』は、季節の巡りを大切にしている北欧にちなんで、その時季にまつわる習慣をご紹介する番組です。お話をお聞きするのは、日本に住む北欧に縁のある方々。
自分の暮らしに北欧のエッセンスをひとさじ(それ以上の方も!)加えて暮らしている方にお話を聞いていきます。
須長さんご家族の冬の習慣
「森の散歩とfika」
冬の習慣をお聞きしたのは、家具デザイナーの須長檀(すなが・だん)さんとテキスタイルデザイナーの理世(みちよ)さんご家族。
スウェーデン生まれの檀さんと、東京で育った理世さんが出会ったのは、大学生の頃。10年ほどスウェーデンで暮らしたのち、現在は自然に囲まれた軽井沢で家族4人で暮らしています。
冬の寒さが厳しい、北欧と軽井沢。澄んだ空気は似たものを感じる、と話すお二人にこの季節ならではの習慣についてお話を伺いました。
理世さん:
「冬はクリスマスという大きなイベントがあるので、その準備をしている家庭が多いですね」
檀さん:
「日差しが暖かい春や夏は、外で過ごす人が多く、街全体に陽気なムードが漂っています。
一方で冬は、街から人が少なくなって、雪が降ることで音が吸収されて静かになる。色鮮やかだった景色が、一度モノトーンに包まれる感じがします。
でもその澄み切った空気とシンとした静かな世界が僕たちは結構好きでした」
理世さん:
「子どもたちが通っていた幼稚園が、森を抜けた先にあって。当時毎日通っていたこともあって、森を歩く習慣が自然と続いている気がします。
冬はそりに子どもと荷物を乗せて引っ張って行くこともありましたね。
散歩の習慣はスウェーデンに住んでいた頃からのもの。森や湖まで徒歩5分ほどの場所に住んでいたので、『天気がいいから行こうか』と気軽に出かけていました」
檀さん:
「森に入ると、僕ら以外には誰もいない。そんな空間を味わえるのがいいなと思います。
スウェーデンにいた頃も、自分たちだけの空間で考え事をしたり話したりする時間を大切にしてきたので、今の暮らしでもそれができるのはありがたいですね」
風に吹かれて葉が揺れるさまや、さらさらと流れる川の音。久しぶりに森の中に入ってみたら、忘れていた自然がくれる小さな心地よさをたっぷり味わうことができました。
森の散歩のあとは、楽しみのfika。続きはぜひ動画でご覧いただけたら嬉しいです。
続きはYouTubeでお楽しみください
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須長 檀(すなが だん)
1975年スウェーデン生まれ。 家具デザインを学ぶためにスウェーデン・ヨーテボリの大学に留学。 卒業後さらにストックホルムにある王立美術大学 「KONSTFACK大学院家具デザイン科」に進学。 在学中からデザイナーとして活動をはじめ 大学院を卒業後はスウェーデンの小さな港町ヨーテボリに 「SUNAGA DESIGN STUDIO」を設立。 コーヒーテーブル「ITOMAKI」や「NEWTON」が 北欧のファニチャーフェアで最優秀賞を受賞。 2009年、軽井沢に移住。障がいとデザイン活動 一般社団法人「konst」を設立。
須長 理世(すなが みちよ)
1979年東京生まれ。テキスタイルデザインを学ぶためにスウェーデン王立美術大学KONSTFACKの大学に留学。 その後、スウェーデン・ヨーテボリのHDK大学入学。テキスタイルアート学部大学院卒業 ポーラ美術振興財団研修員としてヨーテボリオペラにて、バレエ、オペラ、演劇の衣装製作に関わる。2009年、帰国と同時に北欧デザイン、工芸を販売するNATUR terreceを開店。2021年、御代田町にLAGOMを開店。両店舗のプロデュースを行う。
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