麻生 要一郎『力を抜きたい日の食卓へ』
料理家・麻生要一郎さんによる連載エッセイ。日常の出来事にまつわるエッセイとともに、日々無理なく作れてほっとできるレシピをご紹介していきます。月一回更新予定です。
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】最終回:手間をかけたとんかつも、さっと作れてしまう袋麺も。
先日、韓国に住んでいる友人が東京に遊びに来たとき、大人から子供まで10人程で、我が家の食卓を囲んだ。彼はとんかつが好きだという情報により、その日のメインはとんかつに決めていた。前日...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第十一回:味噌汁の記憶。
京都へ出かけると必ず立ち寄る、味噌汁が有名な老舗の割烹。暖簾をくぐって、少し低めの椅子に腰掛け、いつもの利休弁当と一品料理をお願いする。主役のお椀は白味噌、赤味噌から、味噌を選んで...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第十回:マンネリばんざい。名脇役の副菜
良い映画やドラマに欠かせないのは、名脇役の存在である。いくら主役が張り切ったところで、一人舞台ではどうにもならない。それは食卓でも、同じ事。主菜、副菜、ご飯に汁物、お漬物と並ぶと、...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第九回:今夜は豚汁をつくりましょう
豚汁を作る日には、棚の奥から我が家の大きな鍋を引っ張り出す。もうちょい小さくたって構わないのだが、具材と汁がアンバランスに仕上がる事が多いので、面倒でも大きな鍋で作ることにしている...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第八回:自慢の唐揚げ。
アトリエなんて言うと大袈裟だけど、新しく設けた仕事部屋に、大きな台所を作った。僕から設計者への要望は、作業スペースが広く欲しいと言う事だけ。料理を撮影してもらう時にも皆が仕事をしや...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第七回:卵焼きの味。
子供の頃、母が作ってくれるお弁当のおかずで好きだったのは、少し焦げ目がついた焼き目に甘い味つけの「卵焼き」。まだ僕が幼稚園の頃に母が入院した時、父も仕事が忙しかったので、祖父母の家...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第六回:焼き魚の身がちょっと崩れたって、いいじゃない。
子供の頃、魚屋へ行くのが好きだった。実家から近い、那珂湊市場には、魚屋さんがずらりとあって、たくさんの魚が並んでいた。僕は「赤次」という名前の、キンキの一種で、赤い色をした魚の干物...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第五回:欲張らず、肩肘張らず。おでん作りは、上手な生き方に似ている
寒くなると、おでんが恋しくなる。おでん屋さんに出かける楽しさは、「牛すじ、厚揚げ、ごぼう巻き、竹輪、白滝と卵」と、好みに合わせて都合よく色々食べられる事である。お馴染みだった銀座7...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第四回:好きなかたちで、食べる人の小さな幸せを願って
島で宿をやっている頃、船も飛行機も辿り着けないような台風の夜、みんなでコーヒーを飲みながら、こんな話をした事を記憶している。「もし、無人島でずっと食べるものを5つ選べるとしたら?」...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第三回:夜のコンビニの冷凍食品売り場で
実家から車で30分ぐらいの場所に「涸沼(ひぬま)」という汽水湖がある。子供の頃に母に車で、涸沼へドライブに連れて行ってもらうのが好きだった。色々な水鳥や季節になるとトンボもたくさん...
エッセイ・コラム
【力を抜きたい日の食卓へ】第二回:旬を手軽に美味しく。そんな事ばかり、冷蔵庫の前で考えている
秋になると、食べたくなるもの。昔、祖母がさつま芋をおやつに蒸してくれていた事もあり、この季節になると新物が出回るさつま芋が食べたくなる。今はたくさんの品種があるけれど、ポクポクとし...
エッセイ・コラム
【新連載|力を抜きたい日の食卓へ】第一回:自分のために、あるいは大切な人達のために
初めまして、麻生要一郎と申します。家業の建設会社に従事していた二十代、その後はカフェの経営や離島での宿の運営を経て、現在の肩書きは「料理家」です。友人の編集者に頼まれ、屋号もないま...