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金曜エッセイ『あ、それ忘れてました(汗)』

金曜エッセイ『あ、それ忘れてました(汗)』

文筆家・大平一枝さんによる連載エッセイです。友だちの作り方、ケンカのあとの仲直り、子どもを叱るときの言葉、初めて体験することへのドキドキ……。大人になって「そういえば忘れてしまっていたな」と気づく、アレコレをテーマに綴ります。連載100回は、吉本ばななさんをお迎えしてお話しいただく記念回となりました。

エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】きゅうりという名脇役
2019/06/21
第四十一話:きゅうりの実力  最近、きゅうりの実力に魅せられている。 きっかけは京都に行くと必ず買うチャーシューだ。ガイドブックにも載らない小さな肉屋の名物で、近隣住民だけが知って...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】深夜の、枝豆バターガーリック
2019/06/07
第四十話:深夜、枝豆バターガーリックの威力 「今晩あたり一杯いかが?」「いいね〜」「じゃあマンションの前に21時で」「あ、塾から帰ってくる息子にご飯食べさせなきゃだから21時半で!...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】行ってみなければ、わからないことがある
2019/05/24
第三十九話:映画づくりに学ぶ仕事の流儀  映画のプロデューサーをしている夫は、駆け出しの頃、制作部というところに属していた。現場管理・進行にまつわる雑多な仕事をすべて引き受ける部署...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】上手にできなくても、せめて丁寧に
2019/05/10
第三十八話:自分の弱さを知っている人の深い強さ 「きっれ〜〜〜い!」 娘と私は、台所で同時に感嘆の声を漏らした。京都の夫の実家に帰省したときのことだ。 高齢な義母に変わって、義妹と...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】あなたの居場所はどこですか
2019/04/19
第三十七話:あなたの居場所はどこですか  大学生の娘が春休みの間、長野の祖父母宅に居候をしていた。途中1度、東京に戻った。その時のことをこう語った。「ひと月経って東京に戻ったとき、...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】羽田空港の夜空から
2019/04/05
第三十六話:住まいの取材のミラクルと夜空  年齢と涙腺の弱まりは比例するようだ。 先日の福岡取材からの帰り。羽田上空から東京を見下ろしたときも、じわっときて参った。 この反射的な反...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】曖昧(あいまい)って、なんて素敵なんだろう
2019/03/15
第三十五話:曖昧(あいまい)って、なんて素敵なんだろう  ふすまの文化論が綴られた『ふすま〜文化のランドスケープ』(中公新書)の巻末に、印象深いエッセイが収められている。建築評論家...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】“打ち明け話”に思うこと
2019/03/01
第三十四話:“打ち明け話”に思うこと  言葉に対して繊細な感覚を持つ友達が、かつて教えてくれた。「私ね、人から打ち明け話や相談をされたとき、絶対言わないようにしようと思っている言葉...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】わかめの天ぷらの思い出
2019/02/15
第三十三話:わかめの天ぷらの思い出  ひとり暮らし7年を経て結婚をした。長く料理をしてきたはずなのに、新婚時代の私はひどいありさまであった。 今のように料理サイトも携帯電話もなく、...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】褒めること、褒められること。
2019/02/01
第三十二話:“褒め”の素敵な連鎖  昨年、ある作家が私の作品を褒めてくださった。 嬉しい気持ちはずっと続き、がんばりどきの大事な燃料になった。  言わずもがなだが、大人になると、よ...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】周りを気にしないというのは、じつはけっこう難しい。(文筆家・大平一枝)
2019/01/18
第三一話:できない自分よ、こんにちは  編集者と翻訳家、いずれも子どもがいる女性と食事をした。翻訳家が興味深いことを語った。「フランス人女性になくて、日本人女性にあるもの。それは罪...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】師走に気づくこと(文筆家・大平一枝)
2018/12/21
第三十話:慌ただしい師走に気づくこと  この時期は、宴会や集まりが多い。フリーランスなので、おおげさに言うと仕事の数だけ、打ち上げや忘年会がある。それ以外に、子ども二人の学校関連の...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】失敗のベテランが伝える買い物の掟(文筆家・大平一枝)
2018/12/07
第二十九話:失敗のベテランが伝える、暮らしの道具・買い方の掟3か条  先日、京都の小さな陶器市に、息子とガールフレンドと私で寄った。ときどき彼女が「これ、どう思います?」と聞いたり...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】「謝ること」は難しい(文筆家・大平一枝)
2018/11/16
第二十八話:お詫びのありかた  見慣れない差出人からメールが届いた。 要約すると、あなたが最近、展示会で当店から買ったスカートは水や雨に濡れると、シミの様に見える変化が起こることが...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】エレガントな注意の仕方(文筆家・大平一枝)
2018/11/02
第二十七話:エレガントな進言  ホテルのラウンジなどでインタビュー取材をするとき、しばしばある女優さんとの苦い思い出が蘇る。 それは、編集プロダクションからライターとして独立して間...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】大人の、しるし。(文筆家・大平一枝)
2018/10/26
第二十六話:大人の印  36歳まで、実印を持っていなかった。実印というものがあるのは知っていたが、自分にはほど遠い、きちんとした立派な大人が使うものだと思っていた。 ところが、マン...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】ないけれど、ある。(文筆家・大平一枝)
2018/10/05
第二十五話:ないけれど、ある  先日、仕事先で、こんな質問を受けた。「自然のゆたかな長野で生まれ育ったそうですが、東京の暮らしとのギャップについて、どう折り合いをつけて暮らしていま...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】「お風呂をいただきました」(文筆家・大平一枝)
2018/09/28
第二十四話:「お風呂をいただきました」 『昭和ことば辞典』(ポプラ社)という著書の執筆のため、昭和の暮らしを描いた古い映画から美しいセリフを集めていたとき、しばしばこの言葉に出くわ...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】働く母、駆け出しのころ(文筆家・大平一枝)
2018/09/07
第二十三話:オルゴールと駆け出し母ライターの日々  柄にもなく、オルゴールを持っている。スイスのリュージュ社製で、20年前、自由が丘の小さな専門店で買った。 今はあまり開くことがな...
エッセイ・コラム
【金曜エッセイ】相棒のお別れに想う(文筆家・大平一枝)
2018/08/17
第二十二話:相棒のお別れどき  仕事場の置き時計が壊れた。秒針が途中で止まってしまうのだ。いよいよか、とほのかな覚悟をした。 飾り気のない手のひらサイズの丸い目ざまし時計で、アルミ...